ドイツは、日曜日のマルセイユのスタッド・ヴェロドロームで行われた第2試合でトップシードの香港を26-9で下し、敗者復活戦に参加しているチームの中で世界ランキング最下位という立場を覆しました。

後半戦で力強さを見せたドイツは、世界ランキングで8位も上位の香港に勝利しました。

カナダもまたラグビーワールドカップの出場記録を維持するべく、この敗者復活戦のスタートを勝利で飾りました。カナダは10トライを決め、ケニアを65-19で下しました。ウィンガーのDTH ・ファン・デル・メルヴァは彼の試合歴で初めてのハットトリックを決めました。

次の土曜日も引き続き試合が行われます。敗北からの回復を目指す香港は現地時間13:00(GMT + 1)にケニアと対戦します。そして16:00には無敗のカナダがドイツと対戦します。

カナダ 65-19 ケニア

DTH ・ファン・デル・メルヴァは、今まで出場した53回の試合で初めてのハットトリックを成し遂げました。カナダは10トライを決めケニアを下し、ラグビーワールドカップ2019の出場権を獲得するために動き出しました。

ケニアは少し緊張した様子でカナダとの初対戦を始めました。

開始2分でゴードン・マクローリーがペナルティゴールを決めカナダがリードした後、クリアランスキックはチャージダウンされ、最初のスクラムは驚きの速さで押し戻されました。

危険なタックルのためにフランカーのマット・ヒートンがシンビンを受けた後、ケニアには心を落ち着かせる時間がありましたが、ダーウィン・ムキザはキックを外してしまいました。カナダは一人選手を失ったものの、特に影響はありませんでした。カナダはヒートンの不在中にケニアのターンオーバーから2トライを決めました。

初めにテオ・サウダーは自分がキックしたボールを追いかけ、ケニアのチェイサーにプレッシャーを与え、更なるターンオーバーを生み出しました。キャプテンのフィル・マックはボールをすばやく掴み、ファン・デル・メルヴァにパスし、彼にとってカナダチームでの33回目となるトライを決めました。そのすぐ後にマックはブラインドサイドのスペースがあるところにセカンドローのブレット・ブーカブームがいるのを見つけ、彼にボールを回しました。その結果ブーカブームにとって初めての国際試合でのトライが生まれました。

ケニアは、ヒートンが戻ってくる直前に得点を決めました。モールを生み出し、フルバックのトニー・オニヤンゴが自由に動けるスペースを作りました。セブンズのスター選手であるのコリンズ・インジェラが上手くカナダをかわした後に、ケニアは二つ目のトライを決めてもおかしくありませんでした。しかし、サミュエル・オリエクは自らトライするのではなく味方選手にパスで繋ぐことを選びました。

試合開始30分を迎える直前にベン・ルサージュが運んだボールでファン・デル・メルヴァは二度目のトライを決めました。しかしゲーム再開後、ウィリー・アンバカがボールを獲得し、オリエクのグラバーキックをレオ・セジェ・オワデがポストの下でおさえることでケニアは素早く攻撃し返しました。

オリエクはセブンズでの豊富な経験を見せ、コンバージョンキックをドロップキックで行い得点差を8ポイントに縮めました。しかし前半の最後にケニアはエラーを見せ、サウダーが得点しカナダがボーナスポイントのトライを決め27-12でリードする結果となりました。

後半に入りケニアは復活しました。もう少しでトライという場面が2回見られました。その直後には一度はマックの強力なディフェンスによって遮られていたセカンドローのジョージ・ニャンブアが、ポストの下にトライを決めました。 

至近距離から止めることが不可能なナンバーエイトのタイラー・アードロンがトライを決め、そしてその後すぐにサウダーが自身のこの日2回目となるトライを決め、残り25分の時点で得点は39-19となりました。 

試合開始1時間後、ブーカブームはこの日2回目となるマックからのインサイドパスを得た後に、カナダにとって7番目となるトライ を決めました。 その後国際試合デビューのベンチから出場したマイケル・シェパードがトライを決めてカナダの得点は50点を超えました。そしてキアラン・ハーンが敵をかわしたことで、マット・エヴァンスがトライを決めることができました。その後、モールにでもどこにでも現れる勤勉なファン・デル・メルヴァがハットトリックを成し遂げるために最後にトライを決めました。

香港 9-26 ドイツ

 初出場のクルト・ハオプトと途中出場のマティアス・シュオッサーが後半にトライを決め、マイク・フォードがドイツ代表チームを率いた最初の試合はトップシードの香港に衝撃を与えることとなりました。

 レイノー・パーキンソンが両方のコンバージョンキックを決めました。最初のキックは、相手メンバーが14人に減っている間に起こりました。またクリストファー・ヒルセンベックから得た一つの他にも3回ペナルティキックを蹴りました。香港があげた9点は、全てフライ・ハーフのマット・ロスリーが得点したものでした。

香港には最も危険な選手であるウィンガーのサロム・ユ・カム・シンがいます。彼は前半にクリーンブレイクを4回生み出しましたが、1回目のものが香港の前半11分の先制点につながりました。

ユ・カム・シンは中盤でロスリーからのポップパスを受け、ペースを保ったまま40mを走りきりました。香港はいくつかの局面でボールをキープし、最終的にはペナルティを得て、ロスリーがペナルティキックを決めました。

そのすぐ後にドイツはスクラムでペナルティを得ました。その際、パーキンソンはゴール前でキックを外してしまいましたが、彼の次のキックは素晴らしいもので、それが開始23分後のドイツの初得点となりました。

その後、再びユ・カム・シンの素晴らしい走りのおかげで、香港は有利な攻撃位置につきました。俊敏なドイツのディフェンスがオフサイドを取られたときにロスリーがさらに3点を得点しました。

フランカーのセバスチャン・フェレイラの死力を尽くしたタックルがユ・カム・シンによって遮られたあと、ドイツは38分に2回目のペナルティキックを蹴りました。パーキンソンが顔面に受けた怪我のために一時的に外れている間にヒルセンベックが得点を決めました。

パーキンソンは、鼻の周りにテープを貼った状態でハーフタイムから戻りました。テープは一時しのぎの処置でしたが、怪我をしても彼の勢いが止まることはありませんでした。彼のキックにより48分、ドイツは9-6とリードしました。

その後ロスリーも追加点を入れましたが、その頃にはすでにドイツの重量級のフォワードたちが試合をコントロールし始めていました。

試合開始1時間後にパーキンソンの3回目のペナルティキックが決まり、12- 9となりました。香港のフォワード、ケーン・ブーカウトがドイツのモールを倒壊させシンビンを受けたときに、試合の流れはドイツの方に向きました。

シンビンの途中で、ドイツは攻撃を加えました。パワフルなボール運びのハオプトがトーマス・ランボレイからのタックルをかわしてトライを決めました。その後パーキンソンがコンバージョンキックを決め19-9となりました。

 

香港は勢いを取り戻すことができず、最後にはドイツのスクラムハーフのショーン・アームストロングがラインアウトでボールを取り、シュオッサーがトライを決め、ドイツは勝利を収めました。