ワールドラグビーは、2018年の男子・女子年間最優秀選手賞の候補者リストを発表しました。受賞者は11月25日にモンテカルロのサレ・デ・エトワールで行われるワールドラグビーアワードで発表されます。

国際ラグビーにとって輝かしい一年となった2018年の最優秀選手候補者たちは、見事な活躍ぶりで世界中のファンに興奮と感動をもたらしてきた選手たちです。

マスターカードの協力のもとワールドラグビー最優秀選手賞にノミネートされた候補者は以下の通りです:ボーデン・バリット(ニュージーランド)、ファフ・デクラーク(南アフリカ)、リエコ・イオアネ(ニュージーランド)、マルコム・マークス(南アフリカ)、ジョニー・セクストン(アイルランド)

ワールドラグビー年間最優秀選手賞のノミネート者
マスターカードの協力のもとワールドラグビー最優秀選手賞にノミネートされた候補者は以下の通りです:ボーデン・バリット(ニュージーランド)、ファフ・デクラーク(南アフリカ)、リエコ・イオアネ(ニュージーランド)、マルコム・マークス(南アフリカ)、ジョニー・セクストン(アイルランド)

マスターカードの協力のもとワールドラグビー女子最優秀選手賞にノミネートされた候補者は以下の通りです:ポリーヌ・ブルドン(フランス)、フィアオ・ファアマウシリ(ニュージーランド)、ガエル・エルメ(フランス)、サフィ・ンジャイ(フランス)、ジェシー・トレムリエ(フランス)

ワールドラグビー女子年間最優秀選手賞のノミネート者
マスターカードの協力のもとワールドラグビー女子最優秀選手賞にノミネートされた候補者は以下の通りです:ポリーヌ・ブルドン(フランス)、フィアオ・ファアマウシリ(ニュージーランド)、ガエル・エルメ(フランス)、サフィ・ンジャイ(フランス)、ジェシー・トレムリエ(フランス)

男女両方の候補者リストは、ラグビーワールドカップの勝者で構成されたスター選手たちによるワールドラグビー賞パネルによって選定されました。選定メンバーはリッチー・マコウ、ジョン・スミット、ジョージ・グレガン、マギー・アルフォンシー、そして元イングランド代表監督のクライブ・ウッドワード、ブライアン・オドリスコル、ファビアン・ガルティエ、アグスティン・ピチョットです。

ファンとメディアの方々は、2018年に際立っていた選手たちに自らの言葉を伝えてきました。そして今、国際的に活躍しているキャプテンとコーチたちが、この賞の受賞者を決定するための最終投票のためにパネルに加わります。

ワールドラグビー会長のビル・ボーモントは次のように語っています。「ワールドラグビーの男女年間最優秀選手賞は常に激戦です。優秀な選手が多いので、選ぶ側としても候補者を選択することは大変難しい作業なのです。 今年ノミネートされた10人の選手全員を祝福したいと思います。」

 ワールドラグビー年間最優秀選手賞のノミネート者

ボーデン・バリット(ニュージーランド)
27歳のバリットは、オールブラックスの背番号10番を背負い印象的なシーズンを終えました。この名誉ある賞を3年連続で受賞する最初の選手になるかもしれません。バリットは、2018年に出場した8試合で7トライをきめました。そのうち6トライはブレディスローカップでのオーストラリア戦でのもので、エデン・パークでの試合では4トライを含む30得点をあげました。攻撃力のあるフライハーフ、そしてフルバックとしても活躍するバリットは今年も卓越したプレーで防衛を続け、テストマッチでニュージーランドがフランスとの戦いを制し、ディフェンディングチャンピオンとしての座を守ることに貢献しました。

ファフ・デクラーク(南アフリカ)
スクラム・ハーフのデクラークは2017年のテストシーズンを欠場した後、スプリングボックのジャージをまた纏いました。小柄な彼が身長差の壁を超え、堅い守備と勇敢なプレーを見せることで、新監督ラッシー・エラスムスにとってデクラークはなくてはならない存在となりました。27歳のデクラークは南アフリカ代表戦でほぼ毎回活躍し、アルゼンチンとオーストラリアとの試合でトライを決め、スターティングメンバーとして参加した9試合の中で存在感を示しました。

 リエコ・イオアネ(ニュージーランド)
わずか21歳の候補者の中で最年少のイオアネは2年連続で最優秀選手賞にノミネートされています。彼は2017年にはワールドラグビー年間ブレークスルースルー選手賞にも選ばれました。オールブラックスのウィンガーであるイオアネは、スターティングメンバーとして出場した8試合中11トライを決め、また出場した21試合中に22トライを決めたことで2018年のテストマッチで最高得点者となりました。速い足と力に恵まれており、イオアネは加速力のおかげで、多くのスペースがなくとも周りを突破することができます。

マルコム・マークス(南アフリカ)
南アフリカのダイナミックなボール運びを見せるフッカーであるマークスは、他のノミネート者に比べ、テストマッチには6回と多く参加していません。怪我のためウェールズとのテストマッチ、そして6月に行われたイングランドとのシリーズ戦を逃したのです。ウェリントンで行われたニュージーランド戦での勝利で見せたトライから分かるように、24歳の彼は運動能力、パワー、ペース、そしてブレークダウンスキルを含む攻めにおいて幅広いスキルを組み合わせており、 南アフリカのために多くのボールを運びます。

ジョニー・セクストン(アイルランド)
アイルランドがワールドラグビー ランキングで二位に上昇した際の立役者がノミネート者最年長である33歳のセクストンです。シックスネイションズグランドスラムそしてオーストラリアでのファーストシリーズを勝利に導きました。アイルランドのバックラインでの落ち着きのあるベテランのフライハーフは、フランス戦での勝利のために土壇場でのドロップゴールを蹴って今年を始めました。ベンチから出てきた彼は8試合中7試合で活躍しました。

ワールドラグビー女子年間最優秀選手賞のノミネート者

ポリーヌ・ブルドン(フランス)
フランスのハーフバックのブルドンは、9番でも10番でも素晴らしい活躍をしています。レ・ブルーの一員として女子シックスネイションズグランドスラムに参加した際は、フライ・ハーフとして出場し、後にスクラム・ハーフにシフトし、最後の3試合で2トライを決めました。日曜日に23歳になるブルドンは俊足で、自分そしてチームメイトのためのスペースを作ることに長けていますが、同時に守備も卓越しており、小柄ながらも私たちを魅了します。

フィアオ・ファアマウシリ(ニュージーランド)
38歳でノミネート者最年長のファアマウシリは、ブラック・ファーンズのフッカーとして活躍し、ニュージーランドを5回(彼女にとっては4回)ラグビーワールドカップ 優勝に導き2017年にラグビー界から引退しました。しかし記録的な52キャップの経験を若いチームに引き渡すという決定をその後覆し、キャプテンとしてチームを率いて8月にはオーストラリア戦に勝利し世界チャンピオンに導きました。信念を持ったラインアウトのスローワー、そしてボールを離さない強力なランナーとして、オーストラリアに初勝利を飾った際にハットトリックで見せたように彼女はいかにしてトライラインに向かうべきかということを知っています。

ガエル・エルメ(フランス)
伝説のガエル・ミニョからキャプテンを引き継ぐのは簡単なことではありませんでしたが、バック・ローであるエルメは責任感が強く、レ・ブルーのキャプテンとして未だ負けを経験していません。彼女は自分の22歳の誕生日の前にフランスを2018年女子シックスネイションズグランドスラム に導きました。フランスはバックロウの才能に恵まれていますが、エルメは力強い走りと強烈な守備を併せ持った強いリーダーシップでオールラウンドゲームを展開しています。

サフィ・ンジャイ(フランス)
もう一人の強力なフォワードであるンジャイは、ワールドカップ以降、彼女の伝統的なナンバーエイトというポジションをセカンドローに移したにも関わらずノミネートされました。30歳の彼女は、愛国的なスクラムキャップを身につけているためピッチ上で簡単に見つけられます。ゲインラインを越え、フランスのグランドスラムで成功したすべての試合に関わってきました。彼女のパワフルな走りは、誰も止められません。

ジェシー・トレムリエ(フランス)
トレムリエの才能に関しては今までも決して疑問の余地はありませんでしたが、2018年は彼女にとってまさに最高の年でした。女子シックスネイションズで彼女は最高得点者、そしてジョイントトップ・トライ獲得者となりました。26歳の彼女は自分の信念を貫き、初めてフルバックというポジションを選び、守備を突破したのです。土壇場での勝利を決めたイングランド戦では2トライをあげました。サッカー選手時代に磨き上げられたキックの技術も見せました。グランドスラムの成功後に彼女はセブンズに移り、フランスは初のワールドラグビー女子セブンズシリーズカップ決勝に進出し、三位という自己最高記録を残しました。

これらの賞は、13ある賞のうちの二つです。他にも年間最優秀チーム賞、年間最優秀監督賞、HSBCの協力下での男女年間セブンズ最優秀選手賞、そしてチューダーの協力下での年間ブレークスルー選手賞などがあります。

ワールドラグビーアワードに関する詳細情報はこちらをご覧ください。www.worldrugby.org/awards

過去のワールドラグビー男子年間最優秀選手賞の受賞者

2017 – ボーデン・バリット (ニュージーランド)
2016 – ボーデン・バリット (ニュージーランド)
2015 – ダン・カーター (ニュージーランド)
2014 – ブロディー・レタリック (ニュージーランド)
2013 – キーラン・リード (ニュージーランド)
2012 – ダン・カーター (ニュージーランド)
2011 –ティエリー・デュソトワール(フランス)
2010 – リッチー・マコウ(ニュージーランド)
2009 – リッチー・マコウ(ニュージーランド)
2008 – シェーン・ウィリアムス(ウェールズ)
2007 – ブライアン・ハバナ(南アフリカ)
2006 – リッチー・マコウ(ニュージーランド)
2005 – ダン・カーター (ニュージーランド)
2004 – スカルク・バーガー (南アフリカ)
2003 – ジョニー・ウィルキンソン(イングランド)
2002 –ファビアン・ガルティエ (フランス)
2001 – キース・ウッド(アイルランド)

過去のワールドラグビー女子年間最優秀選手賞の受賞者

2017 – ポーシャ・ウッドマン (ニュージーランド)
2016 – サラ・ハンター (イングランド)
2015 – ケンドラ・コックセッジ (ニュージーランド)
2014 – マガリ・ハービー (カナダ)
2012 – ミケイラ・スタニフォード(イングランド)
2011 – ルース・ミッチェル
2010 –カーラ・ホヘパ (ニュージーランド)
2009 – デビー・ホッジキンソン(オーストラリア)
2008 – キャロル・イシャーウッド(イングランド)
2007 – サラ・コリガン(オーストラリア)
2006 –マギー・アルフォンシ(イングランド)
2005 –ファラ・パーマー(ニュージーランド)
2004 – ドナ・ケネディー(スコットランド)
2003 –キャシー・フロレス(アメリカ)
2002 – モニーク・ヒロバナア(ニュージーランド)
2001 – シェリー・レイ(イングランド)