前回から採用された7人制ラグビーは、今大会ではブエノスアイレスで13日から3日間行われ、日本は一年前のアジアラグビーU17セブンズ大会で出場権を獲得した男子ユース代表が出場した。

参加6チームによる総当たり戦の初戦で、日本は13日に南アフリカに14-12で競り勝ったものの、第2戦でアルゼンチンに0-45で完敗。2日目の第3戦でサモアに29-0で勝利を収めると、アメリカとは17-17で引き分けた。

決勝進出をかけて臨んだ最終戦だったが、フランスに14-29で敗れて2勝1分2敗の勝点10でプール3位になり、4勝1敗で2位に入ったフランスに勝点3及ばず、決勝進出を逃した。首位突破は5戦全勝で勝点15のアルゼンチンだった。

3位決定戦では2勝3敗でプール4位となった南アフリカと、初戦に続いての再戦となった。

日本は試合開始2分で藤井健太郎選手(立命館大学1年)が先制トライ。直後にも中西海斗選手(流通経済大学1年)がラインを超えて、小西泰聖選手(桐蔭学園高校3年)が2本目のコンバージョンを成功させて14-0で前半を折り返した。

後半も開始早々に小西選手が1トライ1コンバージョンを加え、さらに5分過ぎにも1トライ1コンバージョンをマークして日本のリードを28-0とした。

その後、南アフリカが1トライを返したものの、日本は追加得点を許さず、28-5で試合を終了。日本はセブンズ競技が正式採用されて2大会目で、初めてメダルを手にした。

チーム最多得点は小西選手で、トライとコンバージョンをそれぞれ6本ずつ決めて、合計42点をマークした。

キャプテンを務めた松本純弥選手(明治大学1年)は、「フランスに負けて決勝には出られなかったが、切り替えて3位決定戦で勝利できた。仲間や家族、サポートしてくださった方々の応援のおかげだと思う」と周囲の応援に感謝の言葉を述べ、「胸を張って日本に帰りたい」と話した。

 チームを率いた梅田紘一監督は、「日本代表らしく、3日間戦い抜いた選手たちを誇りに思う。選手たちは、この経験を糧に、また新しい一歩を踏み出してくれるものと信じている」と話し、この大会が次へのステップアップにつながることを期待した。

 なお、金メダルはフランスを24-14で下したアルゼンチンが獲得。また、女子競技では、フランスに15-12で競り勝ったニュージーランドが金メダルに輝き、フランスは男女ともに銀メダリストに。女子銅メダルは、コロンビアを24-19で勝ったカナダが手にした。