ラグビーワールドカップ2019日本大会開幕まで1年を切って、日本代表は10月26日(金)の世界選抜戦(大阪・花園)を手始めに、この秋のテストマッチシリーズに臨む。

今回対戦するのは世界ランキング1位のニュージーランド代表(11月3日、東京・秩父宮)、前日本代表ヘッドコーチを務めたエディ・ジョーンズ氏が率いるイングランド代表(11月17日、英国・トゥイッケナム)、そして、来年の大会の開幕戦での対戦が決まっているロシア代表(11月24日、英国・グロスター)だ。

 そのシリーズへ今回選出されたのはフォワード20人、バックス15人の35人。ジョセフヘッドコーチはこのメンバーで世界選抜戦とニュージーランド戦を戦い、イングランド遠征へ出かける前に33人に絞りたいとしている。

 新たに招集されたノンキャップ組は、LO中島イシレリ選手(神戸製鋼)、WTBヘンリー・ジェイミー選手(トヨタ自動車)、CTB梶村祐介選手(サントリー)の3選手。さらに、HO堀越康介選手(サントリー)とFL西川征克選手(サントリー)は今回のツアーで2キャップ目を目指すというフレッシュな顔ぶれで、いずれも最近のパフォーマンスを評価されて加わった。

 さらに、キャプテンを務めるFLリーチ マイケル選手(東芝)をはじめ、PR稲垣啓太選手(パナソニック)、SO田村優選手(キヤノン)、FB松島幸太朗選手(サントリー)らが順当に選ばれた。

 その一方で、2015年ワールドカップにも出場した代表チーム常連の一人、HO堀江翔太選手(パナソニック)は足の負傷で、また2016年シーズンには堀江選手とともに代表チーム共同キャプテンも務めたCTB立川理道選手(クボタ)はパフォーマンスレベルを理由に、選外となった。

 ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは、「悪いタイミングで怪我人が出たが、若手が活躍すればワールドカップへ向けて選手層に厚みを出せる」と期待を述べた。

 さらに、日本代表指揮官は成長が著しい成長著しいNO 8姫野和樹選手(トヨタ自動車)やSH流大選手(サントリー)ら若手について触れ、「若手がチームを引っ張ってくれている。このまましっかり牽引してほしい。このチームでオールブラックスとイングランドという世界2強と戦いたい」と話した。

 今回のテストマッチシリーズを「ものすごく楽しみにしている」というリーチ選手は、「新顔の選手も、戻ってきた顔なじみの選手もたくさんいて、彼らがチームに活気や経験値を加えてくれるはず」と指摘。「このシリーズは、自分たちの準備状況がどこまで進んでいるかを測る良い機会。世界トップのチームと対戦することができて、日本は本当に恵まれている」とコメントし、対戦への期待感を示した。

 チームは10月14日(日)から合宿に入り、試合へ向けて調整を始める。

 

日本代表メンバー:

PR

浅原拓真(東芝、12キャップ)、稲垣啓太(パナソニック、22)、具 智元(ホンダ、5)、ヴァル アサエリ愛(パナソニック、3)、三上正貴(東芝、33)、山下裕史(神戸製鋼、49)、山本幸輝(ヤマハ発動機、5)

HO

坂手淳史(パナソニック、10)、庭井祐輔(キヤノン、6)、堀越康介(サントリー、1)

LO

アニセ サムエラ(キヤノン、10)、中島イシレリ(神戸製鋼、‐)、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ、6)、ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機、9)

FL

徳永祥尭(東芝、10)、西川征克(サントリー、1)、布巻峻介(パナソニック、6)、リーチ マイケル*(東芝、56)

NO 8

ツイ ヘンドリック(サントリー、40)、姫野和樹(トヨタ自動車、6)

SH

茂野海人(トヨタ自動車、6)、田中史朗(パナソニック、67)、流 大(サントリー、12)

SO

田村 優(キヤノン、51)、松田力也(パナソニック、13)

WTB

福岡堅樹(パナソニック、27)、ヘンリー・ジェイミー(トヨタ自動車、-)、山田章仁(パナソニック、24)、レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ、8)

CTB

梶村祐介(サントリー、-)、ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ、3)、中村亮土(サントリー、13)、ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ、11)

FB

野口竜司(パナソニック、13)、松島幸太朗(サントリー、30)

注:* はキャプテン