東京オリンピックのセブンズラグビー競技は2020年7月27日から8月1日まで東京スタジアムで行われ、出場枠は男女ともに12チームずつ。そのうち1枠が開削国の日本の男女各チームに与えられ、予選免除で本大会へ臨むことになった。

 この決定に、Team Japan 2020男女7人制日本代表の岩渕健輔総監督は「出場権獲得は、これまでの男女7人制日本代表チームが残してきたパフォーマンスによるものであると思っています。長い歴史の中で、尽力してきた多くの選手、スタッフ、支えて来て下さった方々に心から感謝いたします」と述べた。

 セブンズ競技は2016年リオデジャネイロ大会でオリンピックの正式種目となり、ラグビーとしては92年ぶりに夏季大会に復活。女子は10に終わったもの、男子セブンズ日本男子は、ニュージーランドを破って4位に入る健闘を見せた。今月上旬に終わったアジア競技大会では、女子が金メダル。男子が銀メダルを獲得した。

 「あと600日余りで、日本ラグビーの今後の50年が決まると考えている」と話す岩渕総監督は、「皆様にいただいた出場権。グラウンド上でのパフォーマンスで恩返しする。強い覚悟と決意で臨みます」と、言葉に力を込めた。

 また、日本ラグビーフットボール協会の岡村正会長は、「男女ともに出場権を獲得できたことを大変喜ばしく、誇らしく思います。東京オリンピックのビジョンである『全員が自己ベスト』、『多様性と調和』、『未来への継承』を描きながら、チームともども十二分に準備をし、大きな花を咲かせるよう、努めてまいります」とコメントした。

 日本以外の出場国は予選によって決まる。男女ともに2016年リオデジャネイロ・オリンピックと同様に、HSBCワールドラグビーセブンズシリーズの上位4チームと、6地域ある地域予選の1位チームに与えられ、最後の1枠を各地域予選の2位、3位チームが出場する敗者復活戦で競うことになる。