男子セブンズ日本代表は、9月15日(土)の決勝で香港と対戦。日本が涙をのんだアジア競技大会決勝と、同じ顔合わせとなった。

前半は両者一歩も譲らずに0-0で折り返すと、後半開始早々に副島亀里ララボウ ラティアナラ選手(コカ・コーラ)が沈黙を破るトライを決め、4分にはジョセ・セル選手(北海道バーバリアンズ)が5点を加えた。坂井克行選手のコンバージョンも決まって12-0とし、日本は守備でも相手にゴールを割らせずに12-0で完勝。アジア大会の雪辱を果たし、昨年の香港ラウンドに続く優勝を手にした。

男子代表は、14日(金)に始まったプールステージでチャイニーズ・タイペイを27-0、第2戦でスリランカを21-0で下すと、大会2日目のプール最終戦では中国に33-14で勝って、3戦全勝で1位突破。カップトーナメント準決勝ではフィリピンに36-5で勝って、決勝へ駒を進めていた。

ベンチで指揮を執った男子セブンズ日本代表の鈴木貴士コーチは、「初代表や若い選手がいる中で優勝できたことは選手たちにとって良い経験になったと思う」と話した。

鈴木コーチは、今大会のテーマにしていたチャレンジを各選手が実践した点を評価。今シリーズへの手応えを得た様子で、「シリーズは、あと2大会ある。次の韓国大会へ向けて、しっかり準備をしたい」と語った。

キャプテンを務めた副島選手は、「シニアプレーヤーたちが、選手たちがうまく調和できるように、フィールド内外で助けてくれた。新しく入った選手も、最後まですべての試合で勇気と決意を見せてくれた」とコメント。各自がチームのために尽くしたことが成功につながったとして、チームメイトをはじめ、コーチ陣やマネージメントスタッフに感謝していた。

 

女子もアジア大会決勝の再戦で結果

一方、サクラセブンズこと、女子セブンズ日本代表も、決勝の相手は中国。2週間前のアジア大会決勝でも対戦し、日本が金メダルを獲得したが、接戦を演じた相手だった。

前半4分に中国に先制トライを許し、コンバージョンも決められて7点ビハインドとなるが、約2分後に中村知春選手(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)がトライを決め、大黒田裕芽選手(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)のコンバージョンも成功して追いつくと、後半2分にはバティヴァカロロ ライチェル海遥選手(立正大学ラグビー部)が均衡を破るトライをマーク。これが勝利の決定打となった。

女子代表は14日(金)のプール初戦で韓国に48-0で圧勝すると、同日の第2戦で香港を31-7で破り、2日目のプール3戦でタイに31-0で完勝して首位で通過。カップトーナメント準決勝でカザフスタンに21-15で粘り勝ちして、決勝へ進出した。

 アジアラグビーセブンズシリーズは男女ともに、今回の香港での第1ラウンドに続いて、第2ラウンドは韓国で9月29日(土)、30日(日)に、第3ラウンドはスリランカで10月13日(土)、14日(日)に開催される。

 なお、今回の女子シリーズは、2019年に開催されるHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ2018-2019第4戦の日本ラウンド、及び、その翌年に行われるHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ2019-2020の出場権をかけたコアチーム予選大会の予選を兼ねることが決まっている。

 

男子セブンズ日本代表メンバー:

1.中澤健宏(リコー)、2.ジョセ・セル(北海道バーバリアンズ)、3.福本翔平(リコー)、4.大石力也(NEC)、5.副島亀里ララボウ ラティアナラ*(コカ・コーラ)、6.西川虎哲(帝京大学)、7.坂井克行(豊田自動織機)、8.中野将宏(帆柱クラブ)、9.加納遼大(明治安田生命)、11.林 大成(日本ラグビーフットボール協会)、12.本村直樹(ホンダ)

 

女子セブンズ日本代表メンバー:

  1. 中村知春*(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)、2. バティヴァカロロ ライチェル海遥(立正大学ラグビー部)、3. 大竹風美子(日本体育大学ラグビー部女子)、4. 黒木理帆(立正大学ラグビー部/ ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)、5. 大黒田裕芽(ARKUS QUEEN KUMAGAYA)、6. 立山由香里(日本体育大学ラグビー部女子)、7. 堤 ほの花(日本体育大学ラグビー部女子)、8. 長田いろは(立正大学ラグビー部)、9. 小笹知美(北海道バーバリアンズディアナ)、10. 平野優芽(日本体育大学ラグビー部女子)、11. 田中笑伊(日本体育大学ラグビー部女子)、12. 永田花菜(福岡県立福岡高校ラグビー部/福岡レディースRFC)

注:* 印はキャプテン