ラグビーワールドカップトレーニングスコッドと称する候補選手リストの発表は、今年5月に発表された第1次に続いて2回目。約1年後に開幕するワールドカップへ代表チームの強化の一環として、本大会代表メンバー候補選手たちの強化意識を高め、日々のハードワークを促す狙いがある。

 今回の候補者選考では、トップリーグ選手50人あまりを対象に各クラブでのフィットネステストを実施。そのデータとスーパーラグビーでのパフォーマンスに、代表チームのS&Cコーチが各クラブを訪問して行った選手との面談の内容も加味された。

 また、現時点では代表資格を持たないものの、2019年本大会までに資格取得予定の外国籍選手も含まれている。

第1次トレーニングスコッド入りはフォワード24人、バックス16人の計40人だったが、今回はフォワード25人、バックス22人の47人。第1次リストからPR石原慎太郎選手(サントリー)、PR須藤元樹選手(サントリー)、FLアマナキ・レレイ・マフィ選手(NTTコミュニケーションズ))の3人がコンディション不良などの理由で外れ、10人が新たに名を連ねた。

 この10人の中には、2015年ワールドカップにも出場したPR山下裕史選手(神戸製鋼)、FLツイ ヘンドリック選手(サントリー)、WTB藤田慶和選手(パナソニック)の3人やノンキャップのWTB石井魁選手(NTTコミュニケーションズ)が含まれ、大学生では早稲田大学3年のSH齋藤直人選手が唯一リスト入りした。

男子15人制日本代表担当の薫田真広強化委員長は、「選手に求めるのは世界基準。ワールドカップでトップ8に入るために、一貫性を持ってやってほしい」と期待を述べた。

 トレーニングスコッドの発表は本大会へ向けて4回を予定しており、残るは2回。第3次候補者リストは今季のトップリーグ終了後に予定されているが、9月中旬に今回の追加メンバーが発表される見込みだ。

 なお、日本代表の秋のテストマッチシリーズへ向けては、後日メンバーが発表される。日本代表は10月26日(金)に世界選抜戦(大阪・花園ラグビー場)、11月3日(土)にニュージーランド代表戦(東京・味の素スタジアム)、11月17日(土)にイングランド代表戦(トゥイッケナムスタジアム)を戦う予定だ。

 日本代表は来年の大会事前合宿を宮崎市(6月9~28日と7月7~24日)と北海道網走市(8月18~28日)でそれぞれ行うことも決まっており、来年9月20日(金)に始まるラグビー界最高峰の大会へ向けて着々と準備が進められている。

日本代表第2次トレーニングスコッド:

PR

浅原拓真(東芝、12キャップ)、稲垣啓太(パナソニック、22)、具 智元(ホンダ、5)、ヴァル アサエリ愛(パナソニック、3)、三上正貴(東芝、33)、山下裕史(神戸製鋼、49)、山本幸輝(ヤマハ発動機、5)

HO

坂手淳史(パナソニック、10)、庭井祐輔(キヤノン、6)、日野剛志(ヤマハ発動機、4)、堀江翔太(パナソニック、58)

LO

アニセ サムエラ(キヤノン、10)、グラント・ハッティング*(神戸製鋼、-)、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ、6)、ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機、9)、真壁伸弥(サントリー、37)、ジェームス・ムーア*(宗像、-)

FL

ベン・ガンター*(パナソニック、-)、徳永祥尭(東芝、10)、西川征克(サントリー、1)、ピーター・ラブスカフニ*(クボタ、-)、リーチ マイケル(東芝、56)

NO.8

ツイ ヘンドリック(サントリー、40)、布巻峻介(パナソニック、6)、姫野和樹(トヨタ自動車、6)

SH

内田啓介(パナソニック、22)、齋藤直人(早稲田大学3年、-)、茂野海人(トヨタ自動車、6)、田中史朗(パナソニック、67)、流 大(サントリー、12)

SO

田村 優(キヤノン、51)、松田力也(パナソニック、13)

WTB

石井 魁(NTTコミュニケーションズ、-)、福岡堅樹(パナソニック、27)、藤田慶和(パナソニック、31)、山田章仁(パナソニック、24)、レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ、8)、ロトアヘア アマナキ 大洋(リコー、7)

CTB

シェーン・ゲイツ*(NTTコミュニケーションズ、-)、立川理道(クボタ、55)、シオネ・テアウパ(クボタ、3)、ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ、3)、中村亮土(サントリー、13)、ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ、11)

FB

ヘンリー・ジェイミー(トヨタ自動車、-)、野口竜司(パナソニック、13)、松島幸太朗(サントリー、30)

注:* 印は現時点では日本代表資格はないが、本大会までに資格を取得する選手

  所属チーム名のあとの数字は代表キャップ数