ディフェンディングチャンピオンのスコットランドと、フィジー、ニュージーランドを含んだプールAでは、フィジーとニュージーランドが着実に白星を重ねる。ともに2戦全勝でむかえた直接対決では、フィジーが圧倒的な得点力で前半からニュージーランドに大差をつけ、最終的には20点差をつけて3勝目をあげた。スコットランドは強豪2チームだけでなく、アルゼンチンにも黒星を喫し、プール戦全敗で3連覇の夢が断たれた。

プールBでは、オーストラリアが危なげなくプール戦を全勝で終える。オーストラリアに続いてカップ戦進出を決めたのは、2004年以来となるワールドシリーズ参戦を果たした、アイルランド。オーストラリアとウェールズに敗れたため、勝ち越しとはならなかったものの、スペインから38−10と大量リードで勝利していたこともあり、カップ戦に進出するベスト8チームの仲間入りを果たした。

ホストチームのイングランドを擁するプールD。キャプテンのミッチェル選手は、今大会がシリーズ通算50大会目の記念すべきものとなり、ロッドウェル選手は最終ラウンドのケニア戦でイングランド代表としてのキャリア通算400試合目を記録した。記録づくしとなったロンドン大会でしっかりと記録を残したイングランドは、2勝1敗でカップ戦に進出。プール首位となったのは、イングランドを彼らのホームで破ったアメリカ。2勝1分の無敗で大会初日を終えた。

プールDでは、サモアが南アフリカを12−21で下す大金星をあげる。まさかの敗戦を喫した南アフリカだったが、初戦・第2戦での勝利はカップ戦進出には十分であり、プール首位として大会2日目を迎える。プール2位の座に就いたのはカナダ。ケープタウン大会以来、カップ戦からは遠ざかっていたが、ラグビーのホームであるロンドン・トゥウィッケナムで、大躍進を果たす。

カップ戦準々決勝の組み合わせはこちら
フィジー 対 カナダ
アメリカ 対 アイルランド
南アフリカ 対 ニュージーランド
オーストラリア 対 イングランド