ラグビーヨーロッパが主催し、ラグビーワールドカップ2019の予選も兼ねた2017年および2018年のラグビーヨーロッパチャンピオンシップにおける出来事を巡る独立紛争委員会の検証作業が完了したことを受け、最大限の時間枠を確保すべく今回のスケジュール変更が必要となりました。

 紛争委員会による今回の決定に対する上訴の状況次第では、(暫定的な予定として6月9日に)ドイツ代表とポルトガル代表の間で行われるヨーロッパ地区のプレーオフ勝者が、プールAにおける残り1チームの出場権の座を賭けてサモア代表とのホームアンドアウエー形式によるヨーロッパ・オセアニアプレーオフに進出することとなります。その際は、第一試合が6月30日にアピアで、第二試合が7月14日にヨーロッパで、それぞれ行われることとなります。

  ヨーロッパ・オセアニアプレーオフの勝利チームは、ラグビーワールドカップ2019出場チームとしてアイルランド代表、スコットランド代表、日本代表、ロシア代表を含むプールAに加わることとなります。一方で敗退チームは今年11月に予定される敗者復活予選へと進みます。

 今回のスケジュール変更により、あらゆるラグビーワールドカップ予選を適用対象とする(ワールドラグビーの)「競技に関する規定」第9条 プレーヤーの招集権の免除対象となる、ヨーロッパおよび南半球を活動拠点とするサモア代表プレーヤーの間に混乱が生じてしまう可能性も最小化されることとなります。さらに、敗者復活予選を前にすべての予選を終了させることができます。

 サモア代表がこれらの重要な試合に向けた準備を最大限に整えられるように、ワールドラグビーは(フィジー代表、ジョージア代表、トンガ代表も出場する)ワールドラグビー パシフィックネーションズカップ(6月9日~16日、フィジーにて開催)におけるサモア代表の出場資金を提供するものとします。

 ワールドラグビーとして、各チームおよびファンに確実なものを提供する今回の試合スケジュール変更に関して、すべての協会によるご理解と全面的なサポートに感謝の意を表します。