大会初日の9日(金)にトンガAに逆転勝ちして白星スタートを切っていたジュニア・ジャパンだったが、大会2日目のこの日、フィジーのパワーを立ち上がりから見せつけられ、前半はミスも重なって守備に回る時間が長くなる。前半5分、フィジー・ウォリアーズのFB Inia Tawalo選手に先制トライを許した。

ジュニア・ジャパンはSO眞野泰地選手がPGで3点を返すが、前半25分にPR石田楽人選手がイエローカードを受けて数的不利な状況になってしまう。それを活かしたフィジーはHO Veremalua Vugakoto選手が抜け出して5点を加えて、コンバージョンも決まって14-3とリードを広げた。

後半、第1戦同様に反撃したいジュニア・ジャパンだったが、PR Luke Tagi選手とSH Frank Lomani選手に次々とトライを決められた。

ジュニア・ジャパンは攻め込む場面も作ったものの、トライを獲り切るまでにはいかず、結局ノートライのまま終わった。

この結果、2連勝で勝点10のフィジー・ウォリアーズは4チームの首位に立ち、トンガAを40-10で下して今大会初勝利を挙げたサモアAが勝点5で2位。1勝1敗のジュニア・ジャパンは勝点5で並びながらもトライ数で3位になり、トンガAは2連敗で勝点1のまま4チームの最下位。

「フィジー・ウォリアーズ戦は我々にとって大一番だった」というジュニア・ジャパンの遠藤哲ヘッドコーチは、「フォワード、バックスともにゲインラインを突破することを意識したが、セットプレーの乱れや相手ディフェンスのプレッシャーに負けたところがあった」と指摘した。しかし、一方で手応えを覚えた要素もあったようで、「相手を前で止めるディフェンスシステムが出来たことは次につながる」とコメントしている。

キャプテンを務める眞野泰地選手は「自分たちがやろうとした形のラグビーはできたが、反則を重ねてしまってペースをつかむことができなかったことに、悔いが残る。今日の試合を糧にして、サモアA戦をベストの試合にするために、良い準備をしたい」と話した。

 大会最終日の17日(土)、ジュニア・ジャパンはサモアAと対戦する。