<カップ戦決勝:フィジー31―12ケニア>
 素早く的確なパスをつないだケニアは、10mラインでアンバカ選手にボールを渡し、フィジーから先制トライを奪った。先制を許したフィジーは、ハーフウェイラインからのヴァクルナビリ選手の独走トライで反撃。ケニアのオリアチ選手もボールを受けると、フィジー代表トゥワイ選手を振り切り、ケニア2つ目のトライを獲得。しかし、高さのあるパスを空中で奪ったフィジー代表のモセナカギ選手が、独走トライを奪い、すぐさま同点に追いつく。高い身体能力を活かした両チームの戦いは、一進一退の攻防となる。
 後半に入ると、俊足を活かしたトライでフィジーが一気に点差を広げる。さらに、ドラニシヌクラ選手のダメ押しトライでスコアを31点に伸ばす。後半に入り、ケニアに得点を許さなかったフィジーが、今シーズン2度目のカップ戦トロフィーを手にした。

これまでそれぞれ異なるチームが優勝してきた2017/18セブンズシリーズ。今シーズン2度目の優勝を決めたのは、フィジーが初となる。

<3位決定戦:南アフリカ29−7アメリカ>
 アメリカが先制トライを奪うも、南アフリカはデイヴィス選手の独走トライで同点に追いつく。リスタートからのボールをアメリカから奪った南アフリカ。素早くパスをまわすと、ガンス選手が10mラインからインゴールへと飛び込み、逆転トライを奪う。さらに、オフロードパスを受けたソイズワピ選手がゴールラインをわり、3トライ目を決める。
 南アフリカの12点リードで迎えた後半では、南アフリカがさらに1トライを追加すると、高い身体能力を誇るデイヴィス選手が22m区域まで走り込む。オフロードを受けたフリーのオスサイゼン選手が右サイドから余裕のトライ。南アフリカのリードが22点に広がる。点差を守り切った南アフリカが、前回大会王者のアメリカを下しブロンズメダルを獲得。

<チャレンジトロフィー決勝:スコットランド29―5>
 スペインもスコットランドもトライを決めきることができず、スコアレスの状態が続く。しかし、少しずつパスをつなぎ攻め込んだスコットランドは、ファーンデール選手が左サイドからインゴールに飛び込み先制トライを奪う。攻守にわたり貢献しているブライス選手のトライにより、スコットランドは10点リードで前半を折り返す。ブライス選手の絶妙なタイミングでのオフロードパスからグラハム選手が3つ目のトライを獲得。さらにふたつのトライを追加したスコットランドが、スペインを下し、チャレンジトロフィートーナメントで優勝を果たした。


次のなる闘いの場は、4月6〜8日に行われる香港大会。