<プールA>
 オーストラリアとカナダが、第1試合で引き分ける。引き分け試合は今シーズン初。一方で、前回地元優勝を果たしたアメリカはウルグアイを下し、白星スタート。第2試合目でアメリカと対戦したカナダは、序盤でリードを奪うなど好調な立ち上がりをみせるが、ファイナルプレイでアメリカに決勝トライを許し、敗戦。ウルグアイと対戦したカナダは47−5という大量リードで勝利し、カップ戦進出へと望みをつないだ。
 しかし、直後のアメリカ対オーストラリア戦で、オーストラリアがポーチ選手のハットトリックなどでアメリカを下した。2勝1敗の無敗でプールを終えたオーストラリアとアメリカがカップ戦へと進んだ。健闘したカナダは、惜しくも、チャンスをつかむことができなかった。

<プールB>
 前大会準優勝のアルゼンチンは今大会でも順調に勝利を重ねる。最初の2戦を全勝で終え、カップ戦進出へと大きく近づいたところでイングランドを迎える。イングランド戦で、アルゼンチンは先制に成功するが、イングランドが逆転に成功する。今シーズン全ての大会でカップ戦に進出しているイングランドにとっては落とせない試合。ラインアウトからモールで押し切りトライを奪うなど、巧みな戦術をみせつけたイングランドがアルゼンチンを破った。
 2勝1敗で3チームが並んだが、得失点差でイングランドとアルゼンチンがカップ戦準決勝へと進み、サモアはウェールズとともにチャレンジトロフィーでの試合を迎える。

<プールC>
 2戦無敗のケニアは、前大会のようにフィジーから大金星を狙う。先制をしたのはケニアだったが、素早いボール運びと持ち前の身体能力を活かすフィジーに得点を重ねられてしまう。ケニアも、トライを奪われては奪い返す展開でフィジーに食らいつくが、わずか3点及ばず、敗戦を喫する。フィジーが首位、ケニアが2位でカップ戦準々決勝に駒を進めた。
 一方で、ともに2敗であとがないフランスとスペインの一戦は今大会2試合目となる引き分けに終わる。得失点差で上回ったフランスが3位、スペインが4位となり、チャレンジトロフィーへと挑む。

<プールD>
 ニュージーランドと南アフリカが、ともに2戦全勝で直接対決を迎える。前半だけで21点を挙げたニュージーランドは、後半に入っても攻撃の手を緩めない。この試合、南アフリカが15回のパスを成功させたのに対し、ニュージーランドは54回を記録。正確かつ素早いパス回しで南アフリカを圧倒したニュージーランドが、プールD首位でカップ戦準決勝に進む。
 スコットランドに勝利したロシアは1勝2敗でプール3位、4位に続くスコットランドとともにチャレンジトロフィーへ進む。