2018年の国際女性の日を祝い、ワールドラグビー はリーダーシップ育成奨学金の一期生の発表ができることを誇りに思います。

ワールドラグビー の、女子ラグビーの世界的な普及を加速させるための幅広い戦略の重要な目標の一つとして導入した奨学金制度は、現在ラグビー界で活躍する有望な女性たちのリーダーシップとしての可能性を最大化することを目的とするものです。

今年の国際女性の日のテーマは、「Press for Progress (発展を強く推進)」ワールドラグビー の計画に基づき、今後2年間、ワールドラグビー の6地区のアソシエーションにおいて、合計335,000ドルの奨学金を優秀な女性リーダー達に授与していきます。本奨学金制度は、会議、ワークショップ、メンター制度、出向制度、またはベストプラクティス視察ツアーなど様々な育英機会を通じ、対象者のプロフェッショナル育成を強化するために利用されます。

育英奨学金の最初の7人の授与者は:

  • エイダ・ミルビー(フィリピン)― ワールドラグビー 評議会、及びアジアラグビーの執行委員会メンバー、フィリピンラグビーフットボール協会事務局長、元フィリピンセブンス・15人制代表チームキャプテン。
  • サマンサ・フューシ(香港)― 香港ラグビー協会女子ラグビー普及部長、元香港セブンス・15人制キャプテン
  • マハ・ザウル(チュニジア)― チュニジアラグビー連盟ジェネラルマネジャー、執行取締役員、女子ラグビー責任者
  • ロランデ・ボロ(ブルキナファソ)― ブルキナファソラグビー連盟会長、元ブルキナファソ代表チームプレーヤー
  • アラバ「ルー」チントー博士(カナダ)― 地区ディレクター、元カナダラグビー取締役、女子ラグビーワールドカップ2002カナダ代表チームメンバー
  • ジリオン・ポッター(USA)― USA代表チームメンバーとして約10年間活躍、女子ラグビー15人制ワールドカップ2014に出場、チームUSA セブンスを2016リオ・オリンピックへ導く
  • マリア・トーマス(トリニダード&トバゴ)― トリニダード&トバゴラグビーフットボール協会執行委員及び名誉書記、トリニダード&トバゴセブンスチームメンバー

今年の後半に、オセアニアラグビー、Sudamérica Rugby (南米ラグビー)、及びラグビーヨーロッパからの更なる奨学金受給者の発表を行います。

ワールドラグビー の画期的な計画、女子ラグビープラン2017〜25が昨年11月に発足。国際連盟は各協会、地区アソシエーションと共に公正な慣行の開発に向けた能動的な戦略を実施するためのガバナンスとマネジメントにおける男女平等に関するレビューを行いました。

このプランの一環として、現在と次世代の女性リーダーを発掘、支援するためのリーダーシップ開発プログラムを画策し実施してきました。ワールドラグビー は、地区リーダーシップフォーラムを運営すると共に、地区アソシエーションや各協会が利用できるグッド・プラクティス・ガバナンスに関するリソース開発もおこなっています。

ワールドラグビー の使命は、すべての領域において必ず女性に均等な機会を与えることにより、スポーツにおいてのジェンダーバランスを推進することであり、このことは戦略、計画、そして組織構造に組み込まれており、参加、パフォーマンス、リーダーシップ、そしてグローバルゲームでの投資の面で価値の高い貢献をしています。 

ワールドラグビー 会長、ビル・ボーモントは、次のように述べています。「国際女性の日、ワールドラグビー は世界中で男女平等を推進していこうという動きに賛同します。ラグビー界における女性の向上は、画期的な2017−25女子計画を発足したワールドラグビー にとって最優先事項です。我々は、フィールド・オブ・プレー内外を問わず、ラグビーのすべてのレベルにおいて女子の育成を加速させていくためのコミットメントを持ち続けています。」

ワールドラグビー ・女子顧問委員会の委員長、サージ・サイモンは「国際女性の日に、女子顧問委員会の継続的な取り組みがこのようなポジティブでインパクトのある形で現実となったことを嬉しく思います。この奨学金制度はワールドラグビーの地区、そして協会の女性指導者の育成に大きな貢献をすることでしょう。そしてラグビー界のガバナンス(統治)にも波及効果をもたらし、ラグビー界においてより男女平等をもたらすという我々の志に向けた重要な第一歩であることを示しています。」と語っています。

ワールドラグビー 女子ラグビー、ジェネラルマネジャー、ケイティ・サドラーは、「我々の戦略的女子計画の下、グッドプラクティスに向けた基準を設定するガバナンスと管理プロセスを構築し、スポーツ界のグローバルリーダーになる決意をしています。だからこそ、ラグビーにおける男女平等の推進を今後も継続して牽引していくワールドラグビー が、国際女性の日にこうして最初のリーダーシップ育英奨学金について発表ができることを大変誇りに思います。」と加えています。

ワールドラグビー が主催するラグビーにおけるグローバル女子育成計画2017−25の推進加速に関する情報はここからご覧ください>>