昨年の大会で過去ベストの2位に入り、今大会優勝を目指すジュニア・ジャパンは、試合開始5分でテビタ・タタフがトライを挙げて、いい立ち上がりを見せる。

 ところが、トンガAは次の25分間でFL Puniani Malafu選手、SH Sosaia Tokai選手、CTB Young Pongi選手が立て続けに3トライを挙げ、James Faiva選手のコンバージョンも全て決まって21-5とリードを奪う。

 その悪い流れを、しかし、ジュニア・ジャパンは前半30分のSH藤原忍選手のトライで止めて、12-21で前半を折り返す。

 トンガAが前半を支配したとするなら、後半はジュニア・ジャパンがFWを活かしてラインアウトやスクラムで相手を圧倒し、主導権を握った。

 後半開始早々にFL岡山仙治選手がまず5点を返し、CTB森勇登選手のコンバージョンも決まって2点差に迫る。すると、続いてFLファウルア・マキシ選手とタタフ選手がそれぞれラインを超えて、ジュニア・ジャパンは逆転に成功。ボーナスポイントも獲得した。

 だが、75分にジュニア・ジャパンのCTBシオサイア・フィフィタ選手がイエローカードで1人少ない状況になると、トンガは交代出場のPaula Folau選手がトライを決めて28-31と3点差に詰め寄る。

しかし、ジュニア・ジャパンは最後まで攻撃の手を緩めず、80分にマキシ選手がインゴールに飛び込んでリードを広げた。終了間際にはタタフ選手がトライを決めてハットトリックを達成。森選手もこの日5本目のコンバージョンを決めて、開幕戦勝利をモノにした。

 ジュニア・ジャパンは13日(火)の第2戦で、フィジー・ウォリアーズと対戦。大会優勝のゆくえをかけた一戦になる。

フィジーはこの日の第2試合でサモアAに最後の5分で2トライを挙げて33-21で競り勝ち、大会3連覇へ好発進を切った。

 フィジーは68分に同点とされるも、最後の5分でWTB Veremu Dikidikilati選手と主将のFL Mosese Voka選手がトライ決めて逃げ切った。