<決勝戦:フィジー24―17南アフリカ>
先制トライをうばったのは南アフリカのスミス選手。しかし、フィジーも俊足を生かして南アフリカゴールに迫る。セナトラ選手が驚異の走りで独走トライこそ奪うものの、フィジーは得意のオフロードパスを生かして同点トライを奪う。しかし、前半終了直前に南アフリカがさらに2トライをかさね、12点差で前半を終える。
 後半に入ると、フィジーがもう1トライを追加し、点差を5点に縮める。このタイミングで南アフリカがドゥプリーズ選手に対するシンビンで6人体制に。この機会を生かしたフィジーは、トライとコンバージョンをしっかりと決め、7点を追加し2点のリードを奪う。試合終了までわずか30秒というところで、フィジーがさらにトライを追加し、スコアを24に伸ばす。昨シーズンニュージーランドラウンド王者の南アフリカをやぶり、フィジーが優勝を飾った。

<3位決定戦:ニュージーランド7―8オーストラリア>
 キャプテンのカリー選手の独走トライから先制点を奪ったニュージーランド。オーストラリアは、なかなか得点が奪えず苦しい展開が続くが、マシレワ選手が自陣近くでこぼしたボールを、オーストラリア代表ポーチ選手は見逃さなかった。素早く拾いあげると、そのままインゴールに飛び込み得点を奪う。しかし、コンバージョンが外れ、ニュージーランドに2点リードを許したまま前半を終える。
 後半に入ると、ライバルとの死闘から、両チームに疲労が見え始める。ハンドリングミスやノックオンにより、どちらも簡単にはトライを重ねられない。ニュージーランドペナルティによりボールを得たオーストラリアが徐々にせめこんでくると、ニュージーランドはまたしてもペナルティを献上してしまう。すでに22mラインまで到達していたオーストラリアはペナルティキックを選択。重圧にまけることなく、スタナード選手がキックを決め、オーストラリアが逆転に成功した。

ニュージーランドは、ホームでのメダル獲得を逃す結果となった。

<チャレンジトロフィー決勝:アルゼンチン5―10アメリカ>
 前回シドニーラウンドの3位決定戦の再現となったチャレンジトロフィー決勝戦。試合開始直後から、アメリカ代表のバレット選手が2トライを決め、アルゼンチンを引き離す。ハーフタイム直前にアルゼンチンがトライを奪い、スコアを10−5としたこともあり、接戦が予想された。しかし、後半に入るとアメリカが猛攻撃を開始する。俊足のベイカー選手らによる3トライを追加したアメリカが、アルゼンチンを下して、チャレンジトロフィーを制した。

次回は3月3日・4日・5日に行われる、アメリカ・ラスベガスラウンドです。