よりシンプルな解説で構成した新たなラグビー競技規則ブックが、ワールドラグビーカウンシルの承認を得た後、1月1日付で世界規模で導入されます。

 簡素化した競技規則ブックの刊行の背景には、すべての人々にとってラグビーを理解しやすくする、という目標がありました。この新しい競技規則ブックは2018年1月1日に世界で導入されます。

11月のワールドラグビーカウンシル会議で承認されたこの新しい競技規則ブックは、規則の意味や競技のプレーの方法を変えることなくわかりやすい内容に編集されています。

 この競技規則ブックは、ワールドラグビーの121加盟協会及び6つのリージョナルアソシエーションとの協議とフィードバックを得た後、専門家により特別に構成されたグループが2年の月日を投入して取り組んだ成果物です。このグループは法律の専門家、レフリー、クラブのコーチ、スポーツ科学者、そしてウェブデザイナー/イラストレーターなどで構成されました。

その結果、より論理的な説明、明瞭な解説、重複や矛盾の削除、そして現行の競技規則ブックより42パーセント短くすることに成功しました。

ワールドラグビーのビル・ボーモント会長 -「ラグビーが世界中で益々普及していく中、私どもは、ラグビーを誰もが身近に感じられるスポーツにしていくよう努力を続けます。ラグビーの規則は新しい参加者やファンにとってわかりにくいかもしれません。この新しい競技規則ブックによって、プレーヤーやコーチ、そしてレフリーや観戦客の皆様が規則をよりシンプルにわかりやすくなりました。

「これは、全ての連盟協会の皆様のご協力の賜物です。この大規模かつ重要なプロセスに全力を捧げてくださった作業グループの皆様に心から感謝いたします。私は、皆様の努力の成果が、ラグビーを全ての方々にとってより身近なスポーツにしようという我々の目標を達成するための大きな力になることを信じています。」

競技規則簡素化グループメンバー:マーク・ハリントン(ワールドラグビーテクニカルサービス部長及びクラブヘッドコーチ)、タップ・へニング(スコットランドラグビー協会レフリーマネジャー、元国際レフリー)Dr.ロス・タッカー(スポーツ科学者)ロッド・ヒル(RFU規則委員会委員長)ジェームス・フィッツジェラルド(ワールドラグビーメディアマネジャー、元国際レフリー)アダム・ピアソン(ウェブデザイナー/イラストレーター)。

新競技規則ブックは通常通りまもなく印刷、配布されます。また1月1日からウェブ版が発行されます。