カップ準決勝で、昨シーズン王者の貫禄漂うチーム力を活かした試合運びでフィジーを破った南アフリカと、イングランドに見事逆転勝利したニュージーランドのカップ決勝戦の組み合わせとなりました。前半開始直後、南アフリカはニュージーランドのシンビンから数的有利で立て続けにトライを決めます。ニュージーランドは前半のうちにトライを狙うも、南アフリカの堅い守備を破けず無得点で前半を折り返し、後半開始直後今度はニュージーランドが南アフリカのシンビンから数的有利にたち、立て続けにトライを決め点差を縮めます。しかし試合終了間際には南アフリカが昨シーズン王者としての貫禄を見せる攻撃で勝敗を分けるトライを決め、再び王者として今シーズンをスタートすることとなりました。南アフリカは、次週王者として地元凱旋となります。

決勝戦のHSBCプレーヤークワガ選手は、優勝後以下のように述べています。「お互いを思いやれるようなこのチームでいいプレーをするのは簡単なことで、隣にいる選手を引き立たせることが全てだ。僕らはみんなよくやったと思うよ。難しいゲーム、特に後半イエローカードを受けた場面もあったが、みんなで優勝を成し遂げられて嬉しい。」

3位決定戦は前半はイングランドとフィジーの両者の打ち合いが見られましたが、ボーウェン選手やノートン選手を中心に素晴らしい攻撃を見せたイングランドが、4位のフィジーをパス成功率でも圧倒し3位で今シーズンをスタートしました。

チャレンジトロフィー決勝は、準決勝でアルゼンチンに2点差で競り勝ったスペインと、カナダに逆転勝利したフランスの対戦となりました。フランスは前半開始直後から素晴らしいパス回しでトライを奪い、その後もスペインにプレッシャーをかけ続けスペインの反撃を許さず無失点リードで前半を終えるも、後半は二度のシンビンで数的不利からスペインにトライを許し点差が縮まります。しかし試合終了間際にフランスはキックからトライを決め、21-12でチャレンジトロフィーを手にしました。