ワールドラグビーは、サモアラグビー協会(SRU)の財務、運営、ガバナンス(統治)に関する問題解決に向け、今後も全面的な支援を継続します。

ワールドラグビーのサモアに対する財務支援パッケージの内容に関するSRUチェアマンの最近の発言は正確ではありません。SRUがワールドラグビーと合意したハイパフォーマンス・イニシアチブの一部を2017年に履行しなかったため、少額の条件付き投資が凍結されました。

ワールドラグビーは財務面、運営面ですべてのティア2国を支援しており、その支援は各国のラグビー協会とのパートナーシップに基づいて実施されます。ワールドラグビーでは、15人制男子サモア代表とセブンズのハイパフォーマンス・プログラムを対象とした総額150万ポンド(約2億2500万円)という記録的な大型投資を通して、2017年においても引き続きSRUに支援を提供し、その内容には以下が含まれます:

  • 高水準の福利厚生を維持するため、国際試合においてはワールドラグビーがサモア代表選手の保険料をすべて直接負担する。
  • 11月のテストマッチに先立つ準備として、ロンドンにおける強化訓練キャンプの資金を提供する。
  • サモア代表プレーヤーの対外試合の旅費を提供する。 
  • その他のティア2国とのテストマッチ、ワールドラグビーが主催するトーナメント出場にかかる航空券代と滞在費用を提供する。

SRUが財政破綻状況にはないこと、また、サモア代表チームのコーチ選定に関するSRUチェアマンの発言が正確ではないことをワールドラグビーはここに明言いたします。ワールドラグビーはコーチの採用・選定プロセスに干渉していません。明確で透明な選定プロセスが関係者すべてによって同意されていますが、SRUは、SRUの代表者も含む独立選定パネルの推薦を受け入れず、SRU理事会は独自の選定を決行しました。そのため、ワールドラグビーでは選定パネル役員用に割り当てられた資金拠出を凍結しましたが、ハイパフォーマンス財務援助同意に添い、引き続き2017年度のその他の割当分を支払っています。

ワールドラグビーの支援は財務面だけに留まりません。ワールドラグビーでは、サモア、トンガ、フィジー出身選手の合同チーム、パシフィック・アイランダーズを代表する国際ラグビー協会(IRPA)加入組織、パシフィック・ラグビー・プレイヤーズと連携し、 プレーヤーの自己開発、福利厚生、その他の需要なイニシアチブを介して世界中の太平洋島諸国出身選手を支援しています。ワールドラグビーはフィールドで、そしてフィールド以外でも、太平洋島諸国のラグビー協会がそれぞれの可能性を発揮できるよう今後も確実に支援を続行します。また、ガバナンス(統治)や運営のキーエリアで改革を実行し、好結果を出しているフィジーラグビー協会には大きな拍手を贈りたいと思います。