2戦2勝ながらナミビアに勝点1差で2位に付けていた日本は、前半6分にHO武井日向選手が先制して好スタートを切りますが、ここまでの2試合で5トライずつ挙げているナミビアは、15分と20分にトライを決めて10-7と逆転します。

 しかし、日本は27分にFW力を活かして粘り強く攻め、最後はFLファウルア・マキシ選手がラインを超えて逆転。前半終了間際にナミビアに1 PGを返されたものの、14-13ではハーフタイムを迎えます。

 後半に入ると日本は51分からの10分間に3連続トライを決めて、試合の主導権を握ります。51分にFWの攻めからマキシ選手が5点を加えると、4分後にはSO眞野泰地選手、61分にはマキシ選手がこの日3本目のトライをマーク。FB中孝祐選手も5本中4本のコンバージョンを決めて33-13とし、その後も日本は相手を無得点に抑えて勝利しました。

これにより、日本は勝点を9から14として、勝点10のナミビアを抜いてプール首位を獲得しました。

U20日本代表の遠藤哲ヘッドコーチは、「前半の入りはとても良かったが、その後エリアの獲得が出来ず、キックの攻防でも支配できないままミスを重ねて、相手ペースの時間を作ってしまった」と指摘。しかし、その間に「力強さを加えて日本らしいプレーに立ち戻ったことが、後半の戦いにつながった」とチームの修正力を評価しました。

 遠藤ヘッドコーチは、「決勝までに修正することはあるが、それは伸び代と捉えている。最後の最後まで成長するチームとして戦ってくれることを期待している」と話しました。

 日本は9月10日の決勝で、来年のU20チャンピオンシップへの復帰を懸けて、プールB1位突破のポルトガルと対戦します。

 ポルトガルはこの日、フィジーに16-13で勝利。初戦のウルグアイ戦を20-18、第2戦の香港戦31-24といずれも競り勝のプール全勝で、最終戦で香港に66-10と大勝で猛追した開催国ウルグアイを勝点1差で振り切って、決勝進出を決めました。

 ポルトガルは試合開始早々、SO Jorge Abecasis選手のPGで先制すると、21分にはFrancisco Louro Vassalo Santos選手がトライを決めて、Abecasis選手のコンバージョンも成功。さらに、フィジーに28分からイエローカードが2枚立て続けに出ると、前半終了直前に1PGを加えて13-0とします。

 後半が始まるとフィジーが1トライ、1コンバージョンで反撃。52分には後半2本目のPGが決まって13-13の同点にします。しかしポルトガルは70分にAbecasis選手がPGを決めて均衡を破ります。

 ポルトガルは試合終了間際にフィジーにPGを与え、引き分けで2位転落の危機を迎えますが、FB Jamie Kotz選手のキックは決まらずに終了。ポルトガルにとっては辛勝となりました。ウルグアイはあと一歩届かず、3位決定戦へ進みました。

 なお、このほかプールAのもう1試合では、チリがカナダを45-28で下し、今大会初勝利。勝点を7として3位になり、カナダは勝点1で4位のまま、大会を終えました。

 プールB最終順位は、ポルトガル(3勝0敗勝点12)、ウルグアイ(2勝1敗勝点11)、フィジー(1勝2敗勝点6)、香港(0勝3敗勝点1)でした。

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