来年のワールドラグビーU20チャンピオンシップへの昇格を懸けてセカンドグループの8チームが競う大会初日の8月29日、日本はプールA初戦でチリに逆転で28-22と競り勝ちました。

 降りしきる雨の中での戦いで、日本は立ち上がり早々にチリに先手を取られ、前半半ばで3-10のリードを許します。

 しかし、CTB岸岡智樹選手(早稲田大学)が28分にこの日2本目のPGを決めると、36分にはHO武井日向選手(明治大学)がトライで続き、11-10と逆転に成功してハーフタイムを迎えました。

 日本は後半、51分にFWで押し込み、最後は再び武井選手が押さえ、岸岡選手のコンヴァージョンも決まって18-10とリードを広げます。

 チリも即座に1トライ1コンヴァージョンで反撃して、1点差に迫られます。その後拮抗した展開が続いた後、日本は66分にFWで攻めてペナルティトライを獲得し、25-22とします。

 チリは終盤NO 8のClemente Saavedra選手がトライを決めたものの、ゴールキックが決まらず、一方の日本は試合終了間際に岸岡選手がこの日3本目のPGに成功。最後はキックの精度が勝敗を分けた形です。

 日本は9月2日のプール第2戦で、ナミビアに16-31と初戦黒星スタートのカナダと対戦します。

 カナダはアフリカ王者のナミビアに前半半ばまでに12-0のリードを許すと、追いつけないまま。Lachlan Currie 選手とJake Thiel 選手が1トライずつ、Will Kelly選手がPG 2本を決めましたが、ナミビアの攻撃に対応できず、トライ5本を許して敗れています。

 この結果、ナミビアが勝点5でプールA首位。日本は勝点4で2位に付け、以下、チリ(勝点2)、カナダ(同0)と続いています。

 一方、プールBでは、欧州王者のポルトガルが開催国ウルグアイに20-18に勝利。後半2人の選手をシンビンで欠きながら、前半2トライなどで奪った17-3のリードを活かしました。ウルグアイは13-20まで追い上げましたが、ポルトガルが2人少ない状況で1トライを返すにとどまり、あと2点が遠い試合となりました。

 もう1試合では、フィジーが香港に26-7で勝ち、勝点5でプールB首位スタートを切りました。以下、ポルトガル(勝点4)、ウルグアイ(同1)、香港(同0)という順位です。

 大会は9月10日まで行われ、優勝チームは来年のU20チャンピオンシップへ昇格します。