<決勝戦>
イングランド 34 対 41 ニュージーランド
序盤から双方譲らない白熱試合となった2017年女子ラグビーW杯決勝のイングランドとニュージーランド戦。先制点を決めたのは世界ランク2位で、最多得点のウッドマン選手を擁するニュージーランドだった。この勢いに乗ってニュージーランドがイングランドを圧倒するかのように思えたが、シンビンで選手を1名失い、失速。そして、そのニュージーランドに容赦無く攻撃を仕掛けるイングランド。まずはペナルティトライ、そしてトンプソン選手がトライを決め、前半優位にたち、ハーフタイムを迎える。体制を立て直したニュージーランド、後半も最初にトライを決め勢いを取り戻す。試合は一進一退を繰り返すが、最終的にはウッドマン選手やスコセッジ選手など、アシストも自分で決める力もある選手に加え、ハットトリックを決め決勝のMVPとなったナトゥア選手や決勝で2トライをマークしたウィニアタ選手など、選手層の厚いニュージーランドがリードを広げる。その切り替えに対応できなかったイングランド。最後まで食らいつき、スミス選手が2トライ目を入れるが追いつくまでには至らずディフェンディングチャンピオンとなる機会を逸しシルバーメダル、ニュージーランドがゴールドメダルを獲得し優勝した。


<3位決定戦>
アメリカ 31 対 23 フランス
前半では互いに相手の攻撃を封じ込め、スコアレスの状況が続く。前半17分にペナルティキックによりアメリカが先制するが、そのあとはフランスが立て続けにトライを奪う。正確なオフロードパスと素早いパス回しで、フランスはアメリカディフェンスをかいくぐることに成功し、前半だけで3つものトライを奪いアメリカに16点もの点差をつける。後半に入ってからは、焦るアメリカにハンドリングエラーが増え、それを見逃さないフランスが追加トライを決め引き離す。しかし、アメリカが、持ち前のスピードを活かした攻撃を取り戻し、フランスインゴールに一気に攻め寄る。後半終了間際には7点差まで詰め寄るも、あと1トライが奪えなかったアメリカを振り切り、フランス代表がブロンズメダルを獲得し、3位でW杯を終えた。


<7位決定戦>
アイルランド 17 対 27 ウェールズ
地元の声援を受け、負けられないアイルランド。序盤から猛攻をかけるが、自分のプレーを守り、ドライビングモールから広いパス回しまで、攻撃の種類で優ったウェールズが始終優勢を維持する。最後の20分ペースが戻ってきたアイルランドが追い上げを図るがウェールズが逃げ切り、7位となって2021年の次期W杯への切符を手にした。


<日本戦>
日本 44対5 香港
アジアチーム同士となった9位決定戦。序盤から落ち着いて自分のプレーを貫いた日本が試合をリードする。毎試合レベルを上げてきた香港も反撃をするが、スピード、攻めの種類、守備の広さなどで上回った日本がW杯2勝目をあげた。

 

次回のW杯に向け、出場権を得たのは下記のトップ7カ国:

【最終順位】
1位 ニュージーランド
2位 イングランド
3位 フランス
4位 アメリカ
5位 カナダ
6位 オーストラリア
7位 ウェールズ

11位 日本