<プール A>
カナダ 5 対 48 ニュージーランド
互いに2戦全勝でいどんだこの試合で、ニュージーランドがカナダを圧倒する展開となる。イトゥヌ選手が今大会1人目となるハットトリックを達成すると同時に、代表通算50試合目を記録したファマウシリ選手もトライを決め、選手層の厚さを見せつけるニュージーランド。シンビンにより2度も14人での戦いを強いられつつも、カナダの攻撃力を1トライに押さえ込んだニュージーランドが準決勝進出を決め、22日にアメリカと戦う。


ウェールズ 39 対 15 香港
最初の2戦は格上の相手に得点はできないものの、着実な成長を見せてきた女子ラグビーW杯初出場の香港。対ウェールズ戦ではその結果を遺憾無く発揮することとなる。W杯史上初トライを決めたのはオールソンソーン選手。プレッシャーを受けたウェールズ代表、後半戦への切り替えがうまくいき、もみ合いから抜け出しパワーとスピードでトライが決まり始める。2度独走トライがノートライとなるも、最後まで勝ちにこだわり、7トライを決めたウェールズが本W杯1勝目をあげた。

 

<プール B>
イングランド 47 対 26 アメリカ
イングランドは前半に28−0と大きくリードしたことにより、アメリカが反撃を開始しても逃げ切ることに成功した。アメリカは、7人制でも攻撃の起点となった、タッパー選手、トマス選手、そしてエンバ選手を中心にスピードを活かしたプレーを行った。しかし、選手層が厚く得点源が豊富であり、コンバージョンをしっかりと決めるスカラット選手擁するイングランドに勝ちきることができず、3戦全勝とはならなかった。この勝利により、イングランドが準決勝進出をき決め、フランスと戦う。一方のアメリカは、ニュージーランドとぶつかる。


イタリア 8 対 22 スペイン
今W杯2敗と後のないイタリアとスペイン。序盤から粗いプレーが続き、お互いゴールに迫るものの決定打を欠き得点の動きの少ない試合が続く。両チームともペナルティキックのみの3−3で折り返した後半戦、ボール支配率でイタリアを圧倒していたスペインがペースを取り戻し、MVPとなったガルシア選手を起点に攻撃を展開、本W杯初の1勝目を挙げた。

 

<プール C>
オーストラリア 29対15 日本
強豪相手に粘り強い試合を見せた日本代表のインパクトは大きかった。タックルの強さや個人技など決定力のあるオーストラリア代表に対し、日本は正確なパス回しと持ち前のスピードで挑んだ。攻め込まれても堅実にゴールラインを守る日本を前に、オーストラリアのハンドリングエラーが目立ち始める。オーストラリア相手にパワー負けしない粘り強い攻撃で3トライも奪った日本だったが、コンバージョンのミスが響き点差を埋められなかった。試合終盤まで余裕のあったオーストラリアはさらにトライを重ね、最終的には29点を挙げ日本を突き放した。日本は健闘したものの、金星ならず、3戦全敗でプール戦を終えた。


フランス 21 対 5 アイルランド
序盤から流れを支配したのは勢いのあるフランス代表。ホームグラウンドで負けられないアイルランドを圧倒する。得意のドライビングモールから流れるようなパス回しまで、攻撃のバリエーションでも優っていたフランスは前半確実に点を重ねる。後半、アイルランド陣営の集中力が戻りチームにまとまりが出てきたも、得点に反映されない。最終的には前半に得点を重ね余裕のあったフランスが守りに徹した結果勝利し、準決勝進出を決めた。ホームの声援を生かしきれなかったアイルランドは5位決定戦準決勝戦をオーストラリアと、フランスは準決勝戦をイギリスと戦うことになる。

 

8月22日試合組み合わせ:

準決勝進出チーム
ニュージーランド 対 アメリカ (日本時間25時キックオフ)
イングランド 対 フランス(日本時間27時45分キックオフ)

5位決定戦準決勝進出チーム
アイルランド 対 オーストラリア(日本時間22時キックオフ)
カナダ 対 ウェールズ(日本時間25時キックオフ)

9位決定戦進出チーム
日本 対 イタリア日本時間20時キックオフ)
スペイン 対 香港(日本時間22時30分キックオフ)