<プール A>
ニュージーランド 121 対 0 香港
ニュージーランドが世界ランク第2位の意地を見せ、始終試合を支配する格好となった。本試合ニュージーランドは驚異的な16トライを決めたが、その中でもウッドマン選手の活躍が光った。本試合単独で8トライを決め、チームを勝利に導いた。点差には見えないものの、W杯初出場の香港の攻撃陣も最後まで粘り続け、前試合からの成長が垣間見えた試合だった。


カナダ 15対0 ウェールズ
80分の試合でわずか2トライしか生まれない一進一退の攻防となった。前半24分に先制したカナダはその後もウェールズ陣地のゴールラインに幾度となく迫るが、ウェールズの堅い守備に阻まれ得点が奪えない。しかし、カナダが攻めウェールズが守るといった構図に終始したため、ウェールズは得点をあげることなくカナダに敗戦を喫した。

 

<プール B>
イングランド 56 対 13 イタリア
10つものトライを決めたイングランドがイタリアを圧倒し勝利を収めた。主将のカラット選手のほかに6名の選手がトライを決めるなど選手層の厚さだけでなく、素早いパス回しやフットワークの技術でも上回り、前大会王者としての強さを見せつけたイングランドがプール戦2勝目を挙げた。


アメリカ 43 対 0 スペイン
小柄なスペインチームをパワーと、フィールドを左右に使い揺さぶりをかけた上で攻撃を仕掛けるアメリカ。スペイン代表はエチェベリア選手の俊足を起点に攻撃を展開しようとしますが、アメリカの暑い守備陣に阻まれる。前半終了間際アメリカのパーソンズ選手がイエローカードを受けスペインに有利になるも活かし切れず、試合終了目前にケルター選手が駄目押しのトライを決め、アメリカがプール2戦2勝目をあげる。


<プール C>
アイルランド 対 日本
世界ランキング5位のアイルランドと14位の日本。しかもアイルランドはホームグラウンドの応援を背に、ホスト側に有利な試合展開か予測されたが、桜フィフティーンはその期待を大きく裏切ることになる。前半40分、日本は冷静なパス回しと戦略的なスクラムでアイルランドに揺さぶりをかけ、28分にペナルティトライを獲得すると38分に清水が追加点をあげ、後半へ折り返す。

後には引けないアイルランド、後半への切り替えが早かった。持ち前のパワーと粘り強さが戻り、日本ゴールラインに迫り始める。後半6分、日本のキックを弾き返し生まれた攻撃のチャンスを掴み、日本守備陣の堅い守りに苦戦するもミラー選手が初トライをねじ込む。流れを取り戻したアイルランド、ゴール側で一進一退を繰り返すも着実に点数を返し、試合終了間際に3トライ目を奪い辛勝。ただ、次戦へ課題を残すこととなった。

一方の日本は本W杯2つ目の黒星となったが、最後まで特点を許さない姿勢、一分の隙もない守備、左右にフィールドを広く使い敵の隙をつくパス回しなど、その試合展開は第1戦の学びを遺憾無く発揮した内容となった。第3戦は世界ランキング6位で本日の試合ではフランスを相手に大苦戦を強いられたのオーストラリア。格上の相手に桜フィフティーンがどれだけ健闘するか、期待が高まる。次回のオーストラリア戦は17日木曜日、日本時間25時キックオフ。

 

フランス 対 オーストラリア

試合序盤から流れを掴んでいたフランス。個人技に加え、ゴール側では得意のドライビングモールでボールを運び、最後は開いた逆サイドのフィールドへボールを流しトライを重ねるなど、オーストラリア陣営を揺さぶり続けた。双方からシンビンが出た後半戦、非常にフィジカルな試合展開が続いたが、最後まで決め手に欠けたオーストラリアを制し、フランスが準決勝進出を確実にし、3日後のアイルランド戦へ臨む。