ワールドラグビーは、国際的に最良な手法に沿って全選手および選手をサポートする関係者や協会のために、女子ラグビーワールドカップ2017大会で包括的な不正防止戦略を実行しています。

 女子ラグビーは記録的な観客増加傾向を続けており、アイルランド2017大会では、過去最高の観客動員と視聴者を巻き込んで、かつてない社会的反響を呼ぶと見込まれていることから、他の大会と比較しても、賭け事でも記録的な関心を集めると予想されています。

 ワールドラグビーは、あらゆる形でのインテグリティの保護と促進を引き続いての優先事項であると考え、頑強かつバランスのとれたインテグリティプログラムを今大会のために開発しました。目的は、参加者と大会を不正行為や不正ギャンブルから守ることにあります。

 それを念頭に、ワールドラグビーは大会に関する高度なインテグリティ体制を確立すべく、アイルランド警察と北アイルランド警察の両者とパートナーシップを結びました。

 ワールドラグビーのインテグリティ戦略の中核を成すのは、全選手、チーム、マッチオフィシャルへの教育の提供です。全ての参加者は、Keep Rugby Onsideというワールドラグビーの不正防止および賭け事に関するオンラインでの教育プログラムを、大会に入る前にintegrity.worldrugby.orgで完了することが求められています。この教育プログラムは、2012年以降多くのレベルでの試合で成功裡に施行されており、現在までに2万人近くのユーザーが登録しています。また、そこには内部告発者のためのレポートのページも用意されています。

 チームやマッチオフィシャルが大会のためにアイルランド入りするのに合わせて、ワールドラグビーのインテグリティ担当官による、対面方式のブリーフィングでの補習教育も計画されていいます。この担当官たちはスポーツ・インテグリティのエキスパートで、大会を通して滞在し、チームやオフィシャルのインテグリティに関する質問や問題に対処し、また、権限のない不正な第三者の接触から参加者を守ります。

 ワールドラグビーは、怪しい賭け行為や異常なオッズの動きがないか、グローバルな賭け市場を監視するために、トップクラスの賭け監視代理店と契約を結びました。

 ワールドラグビーのチーフエグゼクティブBrett Gosperは、次のように述べています。

 「不正行為は依然として全てのスポーツの脅威になっており、我々はあるスポーツの評判が八百長試合やその他の不正行為でダメージを負ったというケースを目にしてきています。ラグビーでは問題となる事例は出ていませんが、今後も起こらないと考えるほど、我々は世間知らずではありませんし、適切な対策を講じないでいることは無責任です。

 「この重要なパートナーシップを通じて、我々は選手とオフィシャルを守り、そしてサポートしつつ、事例発生の折には、ラグビーのプレーレベルを維持するという我々の責務に沿って、問題を検知できる体制を用意しています。」

 これらのパートナーシップに加えて、ワールドラグビーは優れたギャンブルオペレーターとインテグリティ理解の覚書を交わしており、これにより、彼らオペレーターらが所有するギャンブルに関する莫大なデータベースへのアクセスが可能になりました。