26年の女子ワールドカップの歴史で、開催国優勝はまだありません。その偉業を遂げる初のチームになるべく、アイルランドは過去の大会経験者を多く揃えました。

 今回で2010年、2014年大会に次いで3大会目のメンバー入りはClaire Molloy選手、Marie-Louise Reilly選手、Nora Stapleton選手。前回2014年大会を経験した顔ぶれは、Ailis Egan選手, Heather O’Brien選手, Sophie Spence選手, Ashleigh Baxter選手, Paula Fitzpatrick選手, Alison Miller選手, Larissa Muldoon選手, Jenny Murphy選手の8人です。

 Tom Tierney監督はセブンズ代表からも数名を選出。Hannah Tyrrell選手, Katie Fitzhenry選手, Sene Naoupu選手,それに前出のBaxter選手とMiller選手で、いずれも今シーズンのHSBCワールドラグビー女子ワールドセブンズシリーズに出場しています。

 また、ノンキャップ組ではSHのNicole Cronin選手をメンバーに選出しました。

 Tierney監督は次のように述べています。

「この3シーズン、今大会へ向けてチームを強化する必要性を意識してきた。その強化プログラムの結果、多くの選手が国際試合を経験し、最高レベルでの対戦で自分たちのスキルを出して、今大会へ向けて準備する機会になった。

 「過去にワールドカップを経験し、また、目の前に控えているチャレンジを認識している選手たちを選出した。今回が初のワールドカップという選手も多くいるが、どの選手も先発を勝ち取るために競ってくれるものと、私は自信を持っている。

 「この数か月、選手たちは練習を重ね、過去の大会より以上に包括的な準備をしてきている。選手たちの大会へ向けての気持ちも徐々に高まっており、準備計画によって様々な機会を得てきている。あとは我々が大会中にベストのパフォーマンスを出すだけだ。」

さらに、アイルランド代表指揮官は、「地元開催のワールドカップでプレーするというのは人生に一度の機会。我々はオーストラリア、日本、そしてシックスネーションズでライバルのフランスと同じ厳しいプールだが、選手たちは地元のファンの前で、やるべきことをやってくれると信じている」と述べました。

主将が負傷離脱、選手入れ替えに

 なお、Niamh Briggs選手は、主将としてチームを率いる予定でメンバーにも名を連ねていましたが、練習中にアキレス腱を痛める負傷を負い、今回のメンバーから離脱を余儀なくされました。大会まで約1週間という時期に、チームにとっては非常に大きなダメージです。

今回で3度目のワールドカップ出場になるはずだったBriggs選手は、ハムストリングの負傷から回復して16か月ぶりにテストマッチで復帰し、今大会のメンバー入りを果たしたばかりでした。

メンバー決定時には、ムンスターでプレーするFBは、「ワールドカップでプレーするだけでも大きなことなのに、地元開催での大会で主将を務めるなんて、人生に一度あるかというすごいこと。前回大会以上(4位)の成績を出したい」と話していました。

Tierney監督は、「選手本人はもちろんだが、チームのみんなも、彼女がどれほど頑張って怪我から戻ってメンバー入りしたか知っているだけに、非常にがっかりしている。彼女は主将を務めることをとても楽しみにしていた。それが、怪我から戻ったばかりで再び怪我するなんて、本当に不運だ」と話しています。

これに伴い、アイルランドはBriggs選手に代わってLouise Galvin選手を招集しました。新主将については、追って発表される予定です。

アイルランド

Forwards: Ashleigh Baxter, Anna Caplice, Ciara Cooney, Ailis Egan, Paula Fitzpatrick, Ciara Griffin, Leah Lyons, Claire Molloy, Cliodhna Moloney, Heather O’Brien, Ciara O’Connor, Ruth O’Reilly, Lindsay Peat, Marie-Louise Reilly, Sophie Spence.

Backs: Eimear Considine, Mairead Coyne, Nicole Cronin, Jeamie Deacon, Katie Fitzhenry, Claire McLaughlin, Alison Miller, Larissa Muldoon, Jenny Murphy, Sene Naoupu, Nora Stapleton, Hannah Tyrrell, Louise Galvin.