オーストラリアのPaul Verrell監督が選んだ2017 WRWCスコッドには、リオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを獲得したチームから2選手と、代表デビューを待つ選手2人が含まれています。

 昨年のリオデジャネイロ・オリンピックでセブンズ代表で共同主将を務めたSharni Williams選手とShannon Parry選手(写真左と中央)は、チームを五輪のセブンズラグビーで初代王者の座に導き、今回は15人制ワールドカップで3度目の出場です。

 Mahalia Murphy 選手(写真右)は、Williams選手 、Parry選手と共に2016-2017シーズンのHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズの4大会に出場しましたが、SOのTrilleen Pomare選手同様、まだ15人制代表キャップはありません。

 スコッド全体ではテスト試合の合計は156戦を数えますが、メンバーの数人は先月の国際女子ラグビーシリーズでのイングランド戦(10-53負け)、ニュージーランド戦(17-44負け)、カナダ戦(5-45負け)で代表デビューしたばかりという経歴です。

 Mollie Gray選手は負傷のために6月のテストシリーズを見送りましたが、今回のスコッドには復帰しています。また、Ashleigh Hewson選手はオーストラリア代表得点ランクトップのTricia Brown選手の記録に、あと2ポイントと迫っています。

 前回2014年のフランス大会でオーストラリアを7位に導いたVerrell 監督は、「我々は6月上旬のニュージーランドでのテストマッチシリーズを通して、しっかりと準備をしてきたし、テストマッチレベルで新たな人材を加える機会もあった」と話しています。

ワラルーズにプレッシャーなし

 オーストラリア代表指揮官は、続けてこう語りました。

「ニュージーランド遠征で我々は世界トップ3チームの基準を見ることができたので、そのレベルに自分たちが到達するには何が必要か、分かっている。今度はワラルーズの次の世代が本当にステップアップする時だ。

 「我々のプールはアイルランド、フランス、日本と同組でとても競争の激しい組だが、そもそもワールドカップに簡単な試合などない。我々はあのゴールドのユニフォームを着て、誇りを持って戦うことを楽しみにしている」。

 オーストラリアは8月9日の初戦で開催国アイルランドとUCDボウルで対戦し、その後フランス、日本と対戦します。プールC 1位チームのみが、8月22日にベルファストで行われる準決勝へ駒を進めることができます。

 Parry選手は、「結局のところ、私たちは勝ちが見込まれていない格下チーム。プレッシャーがあるのは開催国や、強豪国フランスの方です。私たちは1試合1試合、目の前の試合に取り組むだけです。私たちは選手層の厚みも才能もある、本当に良いスコッドなので、このメンバーでしっかり進んでいけると確信しています」。

 ワラルーズは7月下旬に集合してシドニーで3日間の合宿を行ない、8月1日にアイルランドへ向けて出発の予定です。

オーストラリア代表 大会メンバー

FW:Millie Boyle, Chloe Butler, Cheyenne Campbell, Rebecca Clough, Mollie Gray, Grace Hamilton, Alisha Hewett, Evelyn Horomia, Kiri Lingman, Hana Ngaha, Shannon Parry, Liz Patu, Emily Robinson, Hilisha Samoa, Alexandra Sulusi, Violeta Tupuola.

BK:Katrina Barker, Fenella Hake, Ashleigh Hewson, Nareta Marsters, Mahalia Murphy, Trilleen Pomare, Sarah Riordan, Kayla Sauvao, Huia Swanell, Ashleigh Timoko, Samantha Treherne, Sharni Williams.