プールAで順調に勝利を重ねた今季シリーズ王者の南アフリカは、全勝を目指し第3試合のアメリカ戦へと挑む。しかし、スペックマン選手の攻撃力を封じられた南アフリカに対し、アメリカがベイカー選手を含む4選手によるトライを決め選手層の厚さを見せつけ勝利を収める。これによりアメリカが首位、南アフリカが2位でのカップ戦進出となった。アメリカ相手に勝利を収めていたウェールズだったが、ケニアにまさかの敗戦を喫してしまい、プール4位としてチャレンジトロフィーへ挑む。

混戦となったプールB。ロシアに勝利したアルゼンチンが早々と2勝1敗でプールトップに立つと、スコットランドとフランスが2位の座をかけて争う。終始リードしていたフランス代表にだったがカップ戦進出に向け22点差の勝利が絶対条件となっていたため厳しい試合となった。フランスが5点差で勝利したものの、昨年のロンドン大会王者のスコットランドが得失点差でプール2位となり、アルゼンチンとともにカップ戦進出を決めた。フランスとロシアがチャレンジトロフィーへとまわる。

プールCでカナダに敗れてしまったフィジーはカップ戦進出をかけて、2勝を挙げているライバルニュージランドと対戦する。互いに今季は全ての大会でカップ戦進出を決めているだけに負けられない試合だったが、1点差に詰め寄るフィジーを試合終了間際のダメ押しトライで突き放したニュージーランドがプール首位通過を決めた。カナダがプール2位となり、フィジーが2014年以来初めてカップ戦進出を逃した。

開催国のイングランドに敗れ1勝1敗でプールD第3試合に挑んだオーストラリアは、スペイン相手に50−0という大差をつけ快勝する。一方、サモア相手に一時はリードを許したイングランド代表であったが、ファイナルプレイの間に巧みなパス回しからトライを奪い、全勝でのプール首位通過を果たす。カップ戦準々決勝の相手はシリーズ王者南アフリカと厳しい組み合わせではあるが、母国での優勝を目指す。サモアがプール3位、スペインが4位でチャレンジトロフィーへとまわる。

初戦で強豪ニュージーランドに敗れた日本は、2戦目のフィジー戦を迎える。しかし、61点と得点を量産するフィジーの前に為す術もなく2敗目を喫してしまった。これにより来季のコアメンバーから外れることが決まってしまった。第3試合目のカナダ戦では、シオシファ・リサラ選手が1試合2トライを決める活躍を見せるも勝利を挙げることはできず、未勝利のまま2日目のチャレンジトロフィートーナメントと進む。初戦の相手はフランス。