HSBCワールドラグビーカナダセブンズバンクーバー大会2日目ではイングランド代表が金メダルに輝きました。前半では南アフリカ代表のソイズワピ選手のトライでリードするも、終了間際にはイングランド代表がピッチを広く使い南アフリカ陣内へ深く攻め込むと、カーペンティア選手がトライを奪い同点で前半を折り返します。後半に入るとビビー選手とノートン選手のトライにより勝ち越しに成功します。反撃に出たかった南アフリカ代表ですが、スペックマン選手が怪我をするアクシデントに見舞われ後半は得点ができずに敗戦しました。この試合でノートン選手はワールドラグビー歴代最多トライ記録に並ぶトライを決め、チームの勝利に貢献しました。

試合後のイングランド代表トム・ミッチェル選手は「今シーズン驚異的な強さを見せている南アフリカ代表から決勝で勝ちを収めたことは、とても嬉しいです。」と話し、「今日の試合ではピッチを広く使いワイドに攻めたのが勝利に繋がったと思います。」とも話しました。チームについては「ファイティングスピリットがあり、敗戦しても必ず次の試合では戦う姿勢を見せてくれているので、チームの一員として誇りに思います。」とも語りました。

現在シリーズランキングでは南アフリカ代表が以前と1位をキープしていますが、イングランド代表が2位になりフィジー代表と入れ替わる形になりました。

3位決定戦ではフィジーがアメリカと顔を合わせました。試合を通して両者共に互角な戦いを見せ、アメリカ代表はペリー・ベイカー選手が自身通算100トライ目を決める偉業を成し遂げました。しかし、フィジー代表はラヴォヴォ選手のトライで逃げ切り銅メダルを獲得しました。5位決定戦ではニュージーランド代表の新生コロイ選手が逆転トライを奪いニュージーランドを勝利に導きました。最終スコアは14−17。チャレンジトロフィーではウェールズ代表が12ー19でサモア代表を下しタイトルを獲得しました。試合を通して互角な戦いを見せ、残り1分までわからないものとなりました。しかしウェールズ代表のアレン選手がインターセプトするとそのままインゴールに飛び込み勝ち越します。

日本代表のカナダセブンズ2日目にてチャレンジトロフィーに臨みましたが、ウェールズ代表に33−0で完封負けをしてしまいます。続いて臨んだ13位決定戦へ向けた戦いでは試合開始から副島選手が起点となり、計3トライを奪いました。最終スコアは21−0と大会1勝目を挙げます。13位決定戦では、スコットランド代表と戦い、小澤選手や中野選手の素晴らしいランからトライを奪いリードを広げまるも、後半になると同点に持ち込まれサドンデスへ進みます。サドンデス2分になるとスコットランド代表はパスを回してピッチを広く使うとビアティー選手のトライへ繋げ、勝負あり。惜しい敗戦となってしまいました。