ワールドラグビーの会長を務めるビル・ボーモント氏が、2017年に向けて世界のラグビーファミリーに新年のご挨拶を申し上げました。

ワールドラグビー会長、ビル・ボーモント氏のコメント
 「世界中において参加率が8%上昇し、競技者が800万人に達したラグビーにとって、2016年は特別な一年となりました。普及を続けるラグビーはさらに3億人以上のファンを魅了し、次世代の競技者とファンをインスパイアし続けています。

フィールド上の活躍で、プレーヤーたちは何百万人ものファンを魅了してきました。オリンピックでの競技の成功を裏に、世界トップレベルのセブンズ選手たちが新しい世代の競技者やファンをラグビーに惹き付け続けています。研究の結果によると1600万人以上の新しいファンがラグビーに関心を示しました。
 
なお、私から世界のラグビーファミリーに感謝の言葉を贈ります。情熱を持って競技に全力を注いでいるプレーヤー、ファン、コーチ、レフリー、管理者、ボランティアの皆様は、2016年中にラグビーが成し遂げた躍進に大きく貢献し、欠かせない存在となりました。

“Get Into Rugby”企画を含め、世界中にいる競技者の30パーセントは女性・女子が占めています。わたしたちは、女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会が秘める、競技の普及に向けた可能性を活かすことに全力を尽くします。

2017年アイルランド大会では、ラグビーの魅力を披露するトップクオリティの試合が期待されています。今年は全てのレベルにおける女性と女子にとって、ラグビーをできるだけ参加しやすい競技にすることに全力を尽くします。

なお、アジア初開催となるラグビーワールドカップ2019日本大会に向けた期待も膨らむ一方です。2017年中は5月に日本で開催されるプール組分け抽選会と、試合日程及びチケット情報の発表が注目を集めるなか、わたしたちは基礎的な要素を揃え続けることに努め続けます。さらに2017年11月には、2023年大会の開催国が候補者の中から選ばれるなど、素晴らしい一年が私たちを待ち受けています。

元キャプテンと元マネージャーであることもあり、わたしは今年ニュージーランドを訪れるブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズのツアーを非常に楽しみにしています。素晴らしい国際試合を含むツアーはラグビーワールドカップ2019日本大会に向けた重要な予選プロセスでもあります。

そして最後に、わたしたちは最先端のプレーヤー・ウェルフェア企画をとおして、今後も競技に参加する選手たちの身の安全を守ることに専念します。2017年1月3日から、危険なタックルを防止することに向けたペナルティシステムが導入されます。ハイタックルやその他、頭部損傷のリスクを伴うプレーを防止するための新しいルールが適用されます。

この先も引き続き、私たちが下す決断の一つ一つが、全国、全レベルにおける競技の改善に繋がるよう努めます。プレーヤー・ウェルフェア(選手の身の安全)、グローバルカレンダー、代表チーム加入の資格条件、競技の発展、そして投資のストラテジーの提案にかけて、世界のラグビーコミュニティーと力を合わせて2017年をさらに素晴らしい一年にしようと思います。」