12月17日(土)に女子ラグビーワールドカップ2017(WRWC 2017)アイルランド大会、アジア/オセアニア最終予選の最終戦(対香港代表)で健闘を繰り広げた女子日本代表が、20-8というスコアで勝利を収め見事アイルランド行きの切符を手に入れた。奮闘を見せた香港代表も史上初のワールドカップの出場権を獲得した。 

アジア/オセアニア1として予選を通過したサクラフィフティーンズは、WRWC 2017で開催国のアイルランド代表、フランス代表、オーストラリア代表と同じプールCに組分けられた。一方、アジア/オセアニア2として通過した香港代表は、WRWC 2014で準優勝を果たしたカナダ代表、世界の王者であるニュージーランド代表、そしてウェールズ代表とプールAで戦う。残るプールBでは全王者のイングランド代表、アメリカ代表、イタリア代表、そしてスペイン代表が対戦する。

香港代表と日本代表は共にすでにフィジー代表戦を下していたため、予選通過が決まっている上で最終戦に臨んだ。

ジャパンのダブルトライ

前半10分も経たないうちにトライを2本決めた日本代表がリードを奪った。試合のオープニングトライはモールからの鈴木実沙紀のゴールと、その数分後に右サイドを駆け抜けた清水麻有のタッチダウンで決まった。2本共コンバージョンはミスとなったが、2016年5月に行われたアジアチャンピオンシップで香港を2度下すという成績を残した日本は、試合開始早々に支配力を発揮した。

前半26分でカ・ヤン・チャンがノットロールアウェイでイエローカードをもらい、香港はさらなるピンチを迎えたが、固い守備で日本の攻撃を抑えることに成功し、追加点を許さずハーフタイムのホイッスルが鳴った。

後半開始から7分、前半でトライを獲得した清水麻有の活躍で日本がさらに点差を広げた。相手のディフェンスをかわした清水は、そのままゴールラインまで独走しタッチダウンに成功。対フィジー代表戦でもダブルトライを決めた18歳のスターは、4日間で4本トライを決めるという成績を残している。

ファイトを見せる香港

健闘を続けた香港代表は、アドリアン・ガービーのペナルティゴールで3得点を挙げるも、その後の努力は中々報われず苦戦が続いた。

すると、試合時間残り11分で日本代表のフォワードが動いた。ピックアンドゴーを連ね、南早紀の手に入ったボールはまたもやゴールラインを超えた。

それでも戦い続けた香港代表は、センターのナタシャ・オルセンソーンが日本のディフェンスラインを崩し、ナンバーエイトのニム・ヤンリにパスを回し、最後に意地のトライを決めるも、20-8で勝利は日本のものとなった。

2017年アイルランド大会の参加が決定した日本代表は、ラグビーワールドカップ3度目の出場を控える。 一方、同じく予選を通過した香港代表は初めて世界でもトップレベルの大会に出場する。

写真: HKRFU