11月13日(日)にロンドンで開催されたワールドラグビーアワーズでは、男子年間最優秀賞はニュージーランド代表のボーデン・バレット、女子年間最優秀選手賞はイングランド代表のサラ・ハンターが受賞した。

ワールドラグビーアワーズ受賞者名簿

  • ワールドラグビー男子プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(男子年間最優秀選手賞) – ボーデン・バレット (ニュージーランド代表)
  • ワールドラグビー女子プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(女子年間最優秀選手賞) – サラ・ハンター(イングランド代表)
  • ワールドラグビーチーム・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀チーム賞)– ニュージーランド代表
  • ワールドラグビーコーチ・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀監督賞)– ステーブ・ハンセン(ニュージーランド代表)
  • ワールドラグビー年間最優秀新人選手賞 – マロ・イトジェ(イングランド代表)
  • HSBC協賛ワールドラグビー男子年間最優秀セブンズ選手賞 – シアベロ・セナトラ(南アフリカ代表)
  • HSBC協賛ワールドラグビー女子年間最優秀セブンズ選手賞 – シャーロット・キャスリック(オーストラリア代表)
  • ワールドラグビーレフリー賞 – アランブラ・ニエバス(スペイン)&ラスタ・ラシベンゲ(南アフリカ)
  • ヴァーノン・ピュー賞 – シド・ミラー
  • Award for Character(人格アワード) – Rugby Opens Borders、オーストラリアラグビー協会
  • IRPA 特別賞 – ジャン・デヴィリアス(南アフリカ代表)
  • IRPA トライ・オブ・ザ・イヤー – ジェイミー・ヒースリップ(アイルランド代表)
  • オリンピック大会サクセス特別賞: 女子オーストラリア代表、男子フィジー代表

ワールドラグビー会長 ビル・ボーモント氏のコメント
「2016年はラグビーにとって素晴らしい一年となりました。92年ぶりにオリンピック大会の正式競技としての復活を果たし、熱狂的な男子・女子 HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ、そして数多くの素晴らしいテストマッチやチャンピオンシップ大会が行われました。」

 

「受賞者、そして推薦された候補者たち全員にお祝いを述べます。女子ラグビーワールドカップ、男子・女子セブンズシリーズ、そしてブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・来音図のツアーが開催されるなど、素晴らしい一年が期待できる2017年を迎えることを心待ちにしています。」

受賞者はシックスネーションから11月までに行われた国際試合すべてを復習した、独立したパネルグループにとって選ばれた。各パネルグループに関する詳しい情報はこちらをクリック。. 

ワールドラグビー男子プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(男子年間最優秀選手賞) – ボーデン・バレット、ニュージーランド代表

2015年のワールドラグビーアワーズで同じ賞をてにしたダン・カーターの後継人は、スーパーラグビーで大いなる活躍を見せ、2016年に国際ステージに立った25歳のボーデン・バレット選手だ。スピーディーなステップワークで相手を惑わし、強気な攻撃精神でフライハーフとスタンドオフの両方でプレーができるバレットは2016年中、7トライを獲得した。

候補者: ボーデン・バレット(ニュージーランド代表)、デーン・コールズ(ニュージーランド代表)、オーウェン・ファレル(イングランド代表)、ジェイミー・ヒースリップ(アイルランド代表)、マロ・イトジェ(イングランド代表) 、ビリー・ブニポラ(イングランド代表)

ワールドラグビー女子プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(女子年間最優秀選手賞)– サラ・ハンター、イングランド代表

女子イングランド代表最多キャップ数という記録を誇るベテラン選手サラ・ハンター(83キャップ)は2016年中ひときわ存在感を放った。決勝戦でフランスに破り、準優勝したシックスネーションズの初戦(対スコットランド代表)ではトライを決め、2016年7月に開催された女子ラグビースーパーシリーズでも準優勝を果たした。2014年女子ラグビーワールドカップの優勝者でもあるナンバーエイトのハンター選手は、11月に世界のトップ5を目指して争うイングランド代表の欠かせないキープレーヤーになるでしょう。 

候補者: ガエル・ミニョ(フランス代表)、 フィアオオ・ファアマウシリ(ニュージーランド代表)

ワールドラグビーチーム・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀チーム賞)– ニュージーランド代表

テストマッチ最多連勝記録には一歩及ばなかったニュージーランド代表だが、RWC 2015で世界を制覇したオールブラックスは2016年も積極的な攻撃で支配力を発揮した。今回の受賞で、ニュージーランドは7年連続でチーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、通算10回目の受賞となる。 

候補チーム: イングランド代表、フィジーセブンズ

ワールドラグビーコーチ・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀監督賞) – スティーブ・ハンセン、ニュージーランド代表

リッチー・マコウ、ダニエル・カーター、マア・ノヌー、コンラッド・スミスの引退から円滑な切り替えでオールブラックスの指揮を続けたスティーブ・ハンセンは、RWC 2015終了後も2016年にかけてチームの強化に努め、フィールド上での結果は輝きを保った。グラハム・ヘンリーの後を継いでから5年が立つスティーブ・ハンセンヘッドコーチは今回で4度目の受賞を誇る。

候補者: エディー・ジョーンズ(イングランド代表)、ベン・ライアン(フィジーセブンズ)

ワールドラグビー年間最優秀新人選手賞 – マロ・イトジェ(イングランド代表)

22歳とは思えないクールで冷静なマロ・イトジェ選手は今年2月に対イタリア代表戦でベンチスタートからのデビューを果たした。デビュー以来、テストマッチ6戦でスターティングメンバーとして出場している。イトジェ選手が所属するサラセンズはさらに2016年のプレミアーシップと、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップを優勝した。今後の活躍が期待されているスター選手だ。 

候補者: アントン・リエナートブラウン(ニュージーランド代表)、アーディー・サベア(ニュージーランド代表)

HSBC協賛ワールドラグビー男子最優秀セブンズ選手賞 – シアベロ・セナトラ(南アフリカ代表)

HSBCワールドラグビーセブンズシリーズのトライ大量生産マシーン、2015-2016年シリーズでは10大会で計66トライを獲得した。リオデジャネイロオリンピック2016でも4トライを挙げたシアベロ・セナトラ(23歳)はクイックなフットワークとスピーディーなプレーが強みの選手だ。

候補者: オセア・コロニサウ(フィジー代表)、 ビリミ・バカタワ(フランス代表)

HSBC協賛ワールドラグビー女子最優秀セブンズ選手賞 – シャーロット・キャスリック(オーストリア代表)

21歳とは思えないプレーで世界を魅了しているシャーロット・キャスリック選手は、ここ1年にわたって女子セブンズを支配してきたオーストラリア代表のキープレーヤーだ。HSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズのタイトル獲得と、リオデジャネイロオリンピックで初の金メダルを獲得したオーストラリア代表の中心にキャスリックは活躍している。賢いプレー、素早いフットワーク、そして安定したパフォーマンスを発揮するキャスリックは女子セブンズオーストラリア代表の期待の星だ。

候補者: エミリー・スカラット(イングランド/イギリス代表)、ポーシア・ウッドマン(ニュージーランド代表)

ワールドラグビーレフリー賞 –  ・ニエバス(スペイン代表)とラスタ・ラシベンゲ(南アフリカ)

アルハンブラ・ニエバス氏とラスタ・ラシベンゲ氏はリオデジャネイロオリンピック2016、男子・女子セブンズの決勝戦でレフリーを務め、マッチオフィシャルとしてフィールドで輝き、競技に貢献した。

候補者: ジェローム・ガルセ(フランス代表)、ヤコ・パイパー(南アフリカ代表)

Award for Character (人格アワード)– Rugby Opens Borders, オーストリアラグビー協会 

候補者: GingerCloud Foundation, Arieti Rugby Rieti

ヴァーノン・ピュー・アワード賞– シド・ミラー

シド・ミラー氏(82歳)はアイルランドラグビーを象徴する人物。バリメナRFC、アイルランド代表(39キャップ)、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ(9キャップ)そして、やがてはアイルランドとライオンズのコーチに就任したシド・ミラー氏は、2003-2007年はワールドラグビーの会長として競技するなどと、様々な方法で競技に貢献していた。2009年にワールドラグビーの殿堂入りを果たした。

IRPA トライ・オブ・ザ・イヤー – ジェイミー・ヒースリップ(アイルランド代表 v イタリア代表)

ツイッター上のラグビーファンとワールドラグビーアワーズの出席者の投票によって選ばれたトライ・オブ・ザ・イヤー賞は、アイルランド代表のジェイミー・ヒースリップ選手が受賞。対イタリア代表戦で挙げられた話題のトライは、自陣22メートルから巧みなパス回しで攻め挙げたアイルランド代表が、サポートにいたナンバーエイトへのパスから生まれた素晴らしいタッチダウンだ。

候補者: 茂野 海人(日本代表 v スコットランド代表)、TJ ペレナラ(ニュージーランド代表 v アルゼンチン代表)

IRPA 特別賞 – ジャン・デヴィリアス(南アフリカ代表)

南アフリカ代表109キャップを誇るベテラン選手のジャン・デヴィリアスは、昨年のラグビーワールドカップ2015イングランド大会で顎を骨折し、13年にわたるラグビーのキャリアに幕を閉じた。ラグビーワールドカップ2007の優勝者でもあるジャン・デヴィリアスはキャプテンとして37試合に出場し、通算27トライ獲得の成績を残している。

ワールドラグビーアワーズに関する詳細はこちらをクリック>> www.worldrugby.org/awards.