• 世界トップレベルのラグビー専門医が負傷防止対策の検討を行う
  • ワールドラグビー、データをもとにプレーヤー・ウェルフェアを高めることに専念する
  • ワールドラグビープレーヤー・ウェルフェアの教育プログラムが記録破りの参加者数に達する

11月14日(月)より15日(火)にかけて、ラグビーにおける負傷防止対策と脳震盪教育・管理プロトコルの再評価と検討が行われる、ワールドラグビー主催第8回メディカル・コミッション・コンファレンスがロンドンで開催される。

ワールドラグビーコンファレンス・展示会(ConfEx)と同時に開催されるメディカル委員会の会議ではラグビーのみならず、スポーツ専門家や専門医の委員会が最新の研究結果とデータを再評価しながら、全てのレベルにおける競技者のケアとサポートのストラテジーを検討します。 

トップレベルのラグビーにおける負傷率は2002年から上昇しておらず、今までの研究や負傷防止対策は重傷率の減少に大きく貢献してきました。 ワールドラグビーの委員会は、これらの負傷防止対策やストラテジーの考案を続け、ラグビーの発展国をサポートしていくことを優先すると宣言しています。

ワールドラグビーは世界トップレベルの専門医のサポートを受けながら、常にプレーヤー・ウェルフェア(選手の身の安全)を最優先した上で活動しています。国際連盟の医療委員会は競技の安全性を高めることに向けて適用されてきた数多くの企画や政策の成果を確認してきました。 2015年の重要項目には以下が含まれます: 

  • 頭部損傷評価(Head Injury Assessment HIA) システムの導入による、脳震盪の管理と処置の改善
  • 2015年中は300,000人が一般人、選手、そして医療スタッフ向けの脳震盪教育コースを受けました。 (アプリは iTunes ストアにてダウンロード可能)
  • 頭部損傷評価に向けたピッチサイドと医療室でのビデオレビュー技術の導入
  • 適切な脳震盪管理がされているかどうかが確認できるアクシデントレビュー企画(スポーツ界初)
  • 再出場にあたって脳震盪専門医によるアドバイスとサポート(ラグビーワールドカップ2015イングランド大会適用)
  • プレーヤーの身の安全を中心に検討される、今後の競技規則の変更の検討 

負傷防止企画の成功のカギはプレーヤーのトレーニング量の管理にあると示す最新の研究結果と、スポーツ界史上最大の頭部損傷の研究結果を発表するワールドラグビーは、本コンファレンスでこの12ヶ月間で挙げられた成果を土台にさらなる進歩を目指します。また、ラグビーの参加率が上がり続けるなか、本コンファレンスに出席する委員会は負傷のリスクを最低限に抑えるためのストラテジーを検討していきます。

ワールドラグビーのチーフ・メディカル・アドバイザーを務めるマーティン・ラフテリー医師はつぎのように話した。「プレーヤー・ウェルフェアはワールドラグビーの最優先項目です。首脳レベルの専門医と協同で収集したデータをもとに、全てのレベルにおける選手たちの身の安全を守ることに努めています。」

「わたしたちのアプローチは教育を中心とします。2016年では、11ヶ国語で利用可能な www.playerwelfare.worldrugby.org ウェブサイトの使用率が80%も上昇しました。3,100人のメディカルスタッフがラグビーにおける応急処置のコースを受け、69,000人がオンライン脳震盪教育コースを受けました。さらに、250,000人が「Rugby Ready」企画をとおして脳震盪の教育コースに参加しました。」 

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