9月29日(木)、RWC優勝トロフィーのウェブ・エリス・カップが初めてペルーを訪れた。今回、ペルーの首都のリマで開催される南米ラグビーBチャンピオンシップは、RWC2019日本大会に向けた南米予選の第1節でもある。大会には開催国のペルー代表に加えて、前王者のコロンビア代表、ベネズエラ代表、そしてエクアドル代表の4カ国が総当たり戦で対戦する。ウェブ・エリス・カップは大会開催期間中にリマで展示される予定である。

ペルーのラグビーファンにとって、大会開催期間中は、ウェブ・エリス・カップを実際に身近で見るという貴重な機会となる。また、今回の短期間での訪問では、学校や公共の場での展示も予定されている。

ワールドラグビー ビル・ボーモント会長のコメント

「ラグビーの祭典、そしてラグビー競技自体を象徴するウェブ・エリス・カップを世界中のファンに見てもらうように展示することは非常に重要なことです。グローバルな視点からすれば、リマはラグビー競技の人気スポットではありませんが、ラグビーを応援するペルーのファンたちは他国に負けない情熱を常に発揮してくれます。」

「RWC2015から1年が経ったところで、RWC2019日本大会に向けた南米地区の予選プロセスが開始することを楽しみにしています。本予選プロセスは、参加国の協会にとって、直接大会へと繋がる道を作り、参加チームと、選手たちにとって忘れられない経験になります。今後のRWCでは、新しい協会を大会に迎え入れることになると信じています。」

RWC2019日本大会出場のチャンス

「ペルー代表、コロンビア代表、ベネズエラ代表、エクアドル代表が3年後の日本大会に出場するかどうかはわかりませんが、出場するチャンスがあるということが重要なポイントです。RWCは本大会に出場する20チームだけではなく、103カ国の参加協会を全て巻き込んだ大会なのです。今回の試合の開催をしている南米ラグビー(Sudamérica Rugby)と、ペルーラグビー協会(Federación Peruana de Rugby FPR)に感謝の言葉を送ります。」

南米ラグビーBチャンピオンシップの優勝候補の筆頭として、2014年、2015年大会で2連覇を果たしたコロンビア代表が3連覇を目指して本大会に挑む。 マッチデーは入場無料となる試合会場では、地域で飢餓に取り組むための慈善事業であるタックルハンガー〜飢餓へ立ち向かえ〜に向けて、長期保存が可能な食料品を寄付することが求められます。

南米ラグビー マルセロ・ロドリゲス会長のコメント

「本大会の開催を心待ちにしています。大会自体が素晴らしいイベントになることは確かですが、RWC2019日本大会に向けた道のりを南米でも踏み出すことは今回のイベントにさらなる重みを付け加えます。参加する全チームがハードな訓練を乗り越えてここまでやってきました。年々、努力の成果が国内外の両方で発揮され続けています。」

ペルーで優勝杯の展示は光栄

ペルーラグビー協会 FPR マセル・マドゥエーニョポス会長のコメント

「有名なウェブ・エリス・カップをリマで展示させていただけることは非常に光栄なことです。リマのスポーツファンにとっては重大なイベントとなるに違いありません。ウェブ・エリス・カップがリマを訪れるのは今回が初めてなので、国内各地で展示することを楽しみにしています。」

RWC2015イングランド大会の各プール戦で、各プールのトップ3となった計12チームはすでにラグビーワールドカップ2019日本大会の出場権を獲得している。残りの8チームは各地区予選大会とプレーオフを含む予選プロセスによって決められる。また今大会初となる、独立した敗者復活最終予選(総当たり戦)によって最後の出場チームが決定され、2018年11月にはすべての出場チームが発表される。

RWC2019プール組分け抽選会は2017年5月に日本での開催が予定されている。

南米ラグビーB チャンピオンシップ 2016

10月2日(日) 
14:00 – コロンビア代表 vs エクアドル代表(第1戦)
16:00 – ベネズエラ代表 vs ペルー代表(第2戦)

10月5日(水)
14:00 – 第1戦 勝者 vs 第2戦 敗者
16:00 – 第2戦 勝者 vs 第1戦 敗者

10月8日(土)
14:00 – 3位決定戦
16:00 – 決勝戦