8月20日(土)にオーストラリア・シドニーで行われたラグビーチャンピオンシップ、ニュージーランド代表(愛称オールブラックス)対オーストラリア代表(愛称ワラビーズ)戦で、42-8というスコアでニュージーランド代表の勝利で終わった。白星を飾ったオールブラックスは、ワールドラグビー世界ランキングで、イングランド代表との点差を6.81点に広げ、現在も世界のトップに立つ。

ランキングポイント0.2点を獲得したオールブラックスは、合計得点数96.30に達し、89.49点で2位のイングランドとの差を守り切った。大敗を喫したオーストラリア代表は4位で変わらず。

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スティーブ・ハンセンをヘッドコーチに、オールブラックスは序盤から主導権を握り、4トライ獲得で前半を終えた。リードを許したワラビーズはマット・ギトー、ロブ・ホーン、マット・トゥームアのセンタープレーヤー3人を負傷で失い、ピンチに直面した。オーストラリア代表は、ニック・フィップスが意地のトライを決めるも、なかなか反撃に出られないまま苦闘を続けた。

ライアン・クロッティー、ボーデン・バレット、ジェローム・カイノ、そしてワイサケ・ナホロのトライで、昨年のラグビーワールドカップ2015イングランド大会を制したオールブラックスは32-3と、大差のリードでハーフタイムを迎えた。 後半はデーン・コールズがさらなるトライを重ね、さらにテストマッチ40得点目となるトライでジュリアン・サベアがゴールラインを破った。

ラグビーワールドカップ2015イングランド大会の決勝で争った両チームは、8月27日(土)にニュージーランド・ウェリントンのウェストパックスタジアムで再び対戦する。試合に勝てば、オールブラックスは14年連続でブレヂスローカップを獲得することとなる。

スプリングボクス、ギリギリで逆転勝利を収める

一方、8月21日(日)、南アフリカ・ネルスプロイトでラグビーチャンピオンシップの初戦を迎えた南アフリカ代表(愛称スプリングボクス)は、試合時間残り10分で10点のビハインドから見事な回復を果し、アルゼンチン代表(愛称ロス・プーマス)に逆転勝ちした。 

先制トライを許したアルゼンチン代表は、マティアス・オルランドのトライとニコラス・サンチェスがキックで挙げた8得点を裏に、13-10とリードでハーフタイムを迎えた。

エルトン・ヤンチースのペナルティーゴールでスプリングボクスは13-13と、同点に追いつくも、試合終了15分前にニコラス・サンチェスがさらなるペナルティーゴールを決め、アルゼンチン代表は再びリードを奪った。

サンティアゴ・コルデロとマニュエル・モンテロの活躍でロス・プーマスは23-13とリードを広げるが、マンオブザマッチに選ばれたファフ・デクラークの活躍と、エルトン・ヤンチースのゴールキックで奮闘を続けた南アフリカ代表、最後はヨハン・グー戦とウォレン・ワイトリーとトライとコンバージョンが決まり、粘りが報われた南アフリカ代表は逆転勝利でなんとかアルゼンチン代表を下した。

南アフリカ代表は、以前と変わらず世界ランキングで3位を堅持している。アルゼンチン代表も9位に留まっている。