6月15日(水)、「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ2016」は第3節と共に「Keep Rugby Clean Day」を迎えた。ワールドラグビーの将来のスター選手たちはワールドラグビー主催のアンチ・ドーピング企画に一環する、 「#KeepRugbyClean」教育プログラムの支持を表した。

マッチオフィシャルや大会管理スタッフと共に、全340人の選手たちが「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ」の開催地であるマンチェスターで、ドーピング撲滅の目標に向けて、一致団結した。世界中のファンや競技者に感動を与え、子供たちをインスパイアする存在でもある選手たちは、次世代のプレーヤーにアンチ・ドーピングのメッセージを広めようと、「Keep Rugby Clean」 のTシャツを着用して会場に登場した。

ワールドラグビー主催大会恒例の、Keep Rugby Clean Day では、プレーヤー向けのアンチ・ドーピング教育ストラテジーが採用されている。選手たちをサポートし、ドーピングに手を染めないよう、健康管理や栄養バランスの重要性を主張する。

Match day behind the scenes: Anti-doping testing
Rugby commentator Sean Maloney went behind the scenes on a Sevens match day to see how the anti-doping procedures work for players.


先駆的なアンチ・ドーピング教育プログラムとして、世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency: WADA)の認識を得ている Keep Rugby Clean のアウトリーチ企画は、ワールドラグビーが主催するすべての大会の必須条件である。2005年創立以来、本企画は13,000人の選手やチームマネジメントスタッフをサポートしてきた。さらに、本教育プログラムは競技をクリーンに保つことに対して、プレーヤーやサポートスタッフが負う責任、そして健康やキャリアにおいて、ドーピングが及ぼす影響とリスクを完全に理解するための支援を図る。 

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ワールドラグビー、アンチ・ドーピングの総支配人をつとめるマイク・アール氏はつぎのように話した。「ラグビーをクリーンなスポーツに保つことがわたしたちの義務です。「Keep Rugby Clean」企画はドーピング防止に向けて、競技に関わる人すべてを団結しています」

「教育と情報の拡散に集点をしぼっている本企画は、キャリアを築く選手たちがドーピングの影響を理解した上で、健康面、そして道徳上正しい決断が下せるよう、プレーヤーをサポートしています。「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ」は将来のスター選手に、ドーピングが伴う危険性や落とし穴について指導するための舞台です」

「出場チームが団結してアンチ・ドーピングの企画を支持していることを、わたしたちは非常に嬉しく思っています。大会開催中、重要なアンチ・ドーピングのメッセージをラグビー界のみならず、大衆に伝えるため、本企画に時間をつぎ込んでいるプレーヤーたちに感謝の言葉をおくります」

ワールドラグビーは、U20チャンピオンシップでも徹底的なアンチ・ドーピング検査の手法を採用している。全参加チームは大会前に検査を受け、UK Anti-Doping (UKAD)が実施する大会中の検査を受ける。また、試合の合間にも、チームが滞在しているホテルやトレーニング先で検査を行うことがあります。大会開幕前はワールドラグビー提供のアンチ・ドーピング/インテグリティーに関する教育セミナーに参加することができる。

2013年より、ワールドラグビーは競技者の血液や尿の検体に基づくプロファイリングを、「アスリート・バイオロジカル・パスポート」(生体パスポート:ABP)の利用をとおして行っている。男女同様に適用されている ABP をとおして、競技者の血液プロファイルに基づくステロイド値を検査し、ドーピングの可能性がある選手の血液や尿の検体をより正確に分析することができる。

人格修養のコアバリューを基盤とするラグビーは、WADAと共同で、ドーピング撲滅を目指して、ゼロ・トレランス方式(Zero Tolerance)を規制している。