5月21日(土)、韓国・仁川で行われた「アジアラグビーチャンピオンシップ2016」韓国代表対日本代表戦は、3−60というスコアで日本代表が圧勝した。

オ・ジムヨンのペナルティーゴールで先制点を奪ったのは韓国代表だった。しかし、3−0のリードはそこで止まり、試合の主導権は早くも日本代表のものとなった。

最初にゴールラインを破ったのは日本代表の坂手淳史だった。内田啓介キャプテンが続けてトライを決める。その後、韓国代表のユン・クォンウーがシンビンとなってしまい、ホームチーム韓国代表にとっては苦しいスタートとなった。 さらに日本代表はペナルティーによる認定トライを挙げて、3−29と、リードを広げてハーフタイムを迎えた。

ハーフタイム開けもテンポを支配した日本代表は、後半9分に坂手淳史が2本目のトライを挙げて、さらに点差を広げた。

後半13分には、キム・ヒュンスーがイエローカードを受た。1人少ない韓国代表の隙に乗じた児玉健太郎と谷田部洸太郎がトライを挙げて、韓国代表は12失点を許し、スコアは3−48となった。日本代表は勝利へと近づいた。 

最後まで攻め込んだ日本代表、試合終了間際に安田卓平と野口竜司がさらにトライを重ねて、ようやくノーサイドのホイッスルが鳴った。

本大会3点目のボーナスポイントを獲得した日本代表は、5月28日(土)東京の秩父宮ラグビー場で行われる対香港代表戦で、1点勝ち取ればタイトル獲得が決定する。

韓国代表を19ランク上回る日本代表の勝利は、ワールドラグビー世界ランキングの順位には影響を及ばさず、ブロッサムズは以前と変わらず10位をキープしている。

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一方、アラブ首長国連邦代表が制したアジアラグビーチャンピオンシップ ディビジョン2大会は、ラグビーワールドカップ2019 アジア地区の予選プロセスをキックオフした他、参加国のランキングを大きく左右した。

ウズベキスタンの首都、タシケントで3日間にかけて2勝を挙げ、見事優勝したアラブ首長国連邦代表は世界ランキングで73位に浮上、10ランクも駆け上った。大会前に比べると、タイ代表は5ランク落ちて、80位に立った。グアム代表は1ランク下の75位となった。ホームグラウンドで連敗したウズベキスタン代表は順位を7つ落とし、94位に落ちた。