5月7日(土)香港ラグビーフットボールクラブで「アジアラグビーチャンピオンシップ2016」第2戦、香港代表対日本代表戦が行われた。第1戦で韓国代表を85−0と、難なく下した日本代表は先週とほぼ変わらないメンバーで試合に臨み、38−3というスコアで白星を重ねた。

計6トライを挙げた日本代表は試合開始のホイッスルが鳴ったわずか5分後に金正奎が1本目のトライを獲得し、山中亮平がコンバージョンを容易に決め、日本代表が7−0で先制した。

その6分後、相手のディフェンスを華麗に抜いたキャプテンの内田啓介がゴールラインを破り、日本代表の2本目のトライを獲得した。左からのコンバージョンは決まらず、スコアは14−0となった。


前半15分、香港代表はベン・リメネ選手がペナルティーゴールを決めて初得点を挙げた。その後ハーフタイムまでは両チームが等しく闘争を続け、前半終了17分前に児玉健太郎が香港代表のディフェンスを通り抜け、日本代表の3本目のトライを挙げた。コンバージョンも決まり、19−3に広がったスコアでハーフタイムを迎えた。

ラストスパートをかける日本代表

後半開始からまもなく、日本代表のナンバーエイト、テビタ・タタフがゴールラインに向けて突破した。守備を固めた香港代表はテビタ・タタフの突進を妨げたものの、オッフロードを受けた中村亮土が後半55分で4本目のトライを獲得した。山中亮平のコンバージョンが決まりスコアは26−3となった。

"第2戦はモチベーションのあげ方やアウェーでの難しさなどがあったが、自分たちでマネジメントをして、結果的に良い試合をすることができた。"

中竹竜二ヘッドコーチ代行

その後、ベンチの選手を上手く利用した日本代表はテビタ・タタフに代わって山本浩輝をフィールドに投入し、63分と76分にトライを決めた。点差は38−3に広がった。

中竹竜二ヘッドコーチ代行は「第1戦は非常に良い形で勝利できたので、第2戦はモチベーションのあげ方やアウェーでの難しさなどがあったが、自分たちでマネジメントをして、結果的に良い試合をすることができた。なかなか展開ができずに苦しむ時間帯が多かったが、リーダーの選手たちを中心にしっかりと修正し、練習してきた見本のようなトライも生まれて満足している。第1戦で得た成果と課題を第2戦で成果の方を伸ばすことができ、課題も克服できたので、第3戦に向けてさらに進歩したい。今日は多くの方に応援にお越しいただき、感謝している。引き続き応援をよろしくお願いします」と試合後にコメントした。

香港代表のレイ・ジョーンズヘッドコーチは「パワーとペースがあった日本は今回みたいな激しい試合で、私たちよりスキルのレベルを保ち、発揮することができるチームである。私たちはセットプレーとスクラムに集中し、強化する必要がある。」と話した。さらに「ゲインラインを超え、相手のディフェンスを崩すことも必要である。たびたび、そのようなプレーができた時は、相手も攻撃を受けやすい立場に置かれていた。それができる回数を増やさなければならない。」とコメントし、「それが私たちのチャレンジであり、目標である。」と加えた。

ワールドラグビー世界ランキングで両チームの順位に15位以上の差があったため、本戦の結果は両チームの順位に影響を及ぼさなかった。

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