3月8日(火)にフィジー・スバのANZスタジアムで行われたワールドラグビー「パシフィックチャレンジ2016」。第1戦を迎えた開催国のフィジー(愛称フィジー・ウォリアーズ)と日本代表のジュニア・ジャパンがそれぞれサモアAとトンガAを破ぶり、大会で好スタートを切った。

パシフィックチャレンジは現在試行中のワールドラグビー新得点システムを適用している大会のひとつである。トライは6点、ペナルティートライ(コンバージョン無し)は8点、そしてコンバージョン、ペナルティーゴール、ドロップゴールはそれぞれ2点ずつとなる。

ジュニアジャパン対トンガA

前半6分トンガAのイカ・トゥイハカヴァル選手が大会初の6点トライを挙げ日本先制を許すものの、前半15分安田卓平のトライと中村亮土のコンバージョンでジュニア・ジャパンがリードを奪う。

その後、中村とオネオネ・パレェジオが共にペナルティーゴールを決め、10-8と日本リードで前半終了。後半開始まもなく金正奎キャプテンのタッチダウンで日本、点差を広げる。

両チームが競り合いを繰り広げしばらく18−8というスコアでのプレーが続いた。試合終了10分前に途中出場の前田土芽がジャパンの3本目のトライを決め、中村のコンバージョンで26−8というスコアで見事日本が勝利を獲得。

試合後のコメントでトンアAのロロヘア・シオネ主将は「次の試合までに改善しなければならない点がたくさんある。特にセットプレーとボールハンドリングを修正しないといけない」と反省点を述べた。一方ジャパンの金キャプテンは「初戦ということもあり、うまくいかないこともたくさんあったが、結果的には勝つことができた」と話した。(フルコメントは下記に記載)

ジャパンは本試合の勝利で2位という順位でフィジーに次ぐ。

金正奎主将のコメント

「初戦ということもあり、うまくいかないこともたくさんあったが、結果的には勝つことができた。ジュニア・ジャパンとしては初勝利ということで、その点に関してはプラスに捉えている。ただ残り3試合あり、次のフィジーウォリアーズ戦は、今日のような内容では絶対に勝てないということは選手全員が分かっている。まずはリカバリーをして、タフな試合に向けての良い準備をしていきたい。特にチャンスの場面で(トライを)とりきれなかったことがトンガA戦の一番の課題なので、修正したい。オーバーエイジの選手も、今回の試合では自分の色を出して良いパフォーマンスをできたので、U20世代の選手たちに良い刺激を与えられたのではないかと思っている。桜のジャージーを着られるということの重みを選手全員がしっかり理解して、次の試合も必ず勝ちたい」

フィジー対サモアA

試合終了間際にペナルティートライを得たフィジー・ウォリアーズは34-6というスコアでサモアAに快勝、ボーナスポイントを獲得した。

フィジーのラバイ・ペニキャプテンは「非常に良い第1戦だった。準備期間はたったの2週間だったが良いプレーを発揮し試合に勝つことができた」とコメント。「今日はサイクロン・ウィンストンに直撃された人々を元気づけ、笑顔を取り戻そうという気持ちでプレーした」 

大会第2ラウンドは3月18日(土)にサモアA対トンガA戦でキックオフする大会第2ラウンド、2試合目は開催国フィジーウォリアーズ対ジュニア・ジャパンの首位争いとなる。

写真:ブルース・サウスウィック/Zoomfiji