2月1日、ワールドラグビーは女子テストラグビー初の公式世界ランキング導入の詳細を発表。首位を飾るのはニュージーランド代表。

女子ラグビー初の公式国際試合が行われた1987年にさかのぼり、それ以来の試合結果を網羅的に分析して導入されたランキングは、男子ランキングと同じ基準によって定められる。

今週末キックオフする RBS シックスネーションズでは、トップ5を飾る5チームの内の3チームが激突するため、早速ランキングでの変化も待ち受けられる。

ワールドラグビー会長、ベルナール・ラパセ氏のコメント

「われわれワールドラグビーは、女子ラグビーの競争率をあげることに専念している。公式ランキングの紹介はその目標に近づくための重要な標石である」

「女子ラグビーワールドカップ2014の成功、そして2017年アイルランド大会に向けての期待が高まるなか、国際ラベルでのチームがランキングによって評価されることはメディアの取り上げられる機会をつくり。さらに、競争率が上がるため協会の間でのテストマッチ数も増える」

「チームスポーツの分野で世界でも最も速いペースで人気を集めているラグビーにとって、こうやって男子との差を埋められることはポジティブな進歩である。また、タイミングの面でも女子ラグビーシックスネーションズ選手権を前に発表されたことは大会をさらに活気づけるでしょう」

ラグビー委員会、アスリートコミション、さらに女子ラグビーワールドカップ優勝者(イングランド代表)であるレイチェル・バーフォードは「女子ラグビーでも公式ランキングが導入されたことは素晴らしい」とコメント。さらに「RBS シックスネーションズや今後の国際テストマッチでも競争率が増すと信じている。ランキング導入は女子ラグビーの邁進に繋がり、きっとポジティブな影響をもたらすでしょう」と加えた。

ワールドラグビー女子ランキングは男子ランキングと一貫したシステムを適用し、女子ラグビーのテストマッチ終了後に更新される。

ワールドラグビー世界ランキングは試合結果によってチームがお互いのポイントを奪い合う「ポイント・エクスチェンジ」(ポイント交換)方式を基に計算される。このシステムでは、ポイントを獲得したチームのポイント数が相手チームから引かれる。

男子ラグビーに比べ、試合数の少ない女子ラグビーでは一つの試合結果によりランキングの順位が不釣り合いに変化する可能性がある。このような不平等なランキングを避けるため、全チームが80ポイント(あくまでも適当に指定され、今後の結果には影響を及ぼさない数字)をスタート時点とし、協会が出場した初の国際試合結果の合計から2点が引かれる。

この差し引きは2007年の結果まで適用される。2007年以降に初の国際試合に出場する協会は40ポイントを出発点とする。

なお、男子のランクングと同様に、協会が試合に参加しない期間が2年間に達した場合には低ランクのチームに敗れた際に差し引かれるポイント数を失う。