11月7日、8日に香港で開催された「7人制ラグビーアジア予選香港大会」で優勝した男子セブンズ日本代表、来年のリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得した。

前半2トライを挙げ先制、試合の主導権を握ったのは10-0のリードでハーフタイムを迎えた香港代表。しかし、ラグビーワールドカップ2015にラグビーフィーバーの波に乗った日本、見事後半で逆転勝利を果たし、リオオリンピックの出場権を得った。

0失点で4試合を全勝した日本は一次リーグを軽々と通過。準決勝戦では43-0でスリランカに圧勝し決勝進出を決める。
(一次リーグの結果:38-0 対チャイニーズ台北、66-0対シンガポール、47-0対韓国、34-0対中国)

後半で日本をリードに導いたレメキ・ロマノ・ラヴァ選手は「2週間前の合宿で練習したサインプレーを、今日初めて実戦で使ってそれが決まった。あのトライが試合のターニングポイントとなり、そのあとさらにトライを重ねることができた。最初は少し硬かったが、前後半で20分あるから後半に絶対いけると思った。今までやってきたことが実った。リオデジャネイロオリンピック出場を決めて、とても気持ちいい」」とコメント。その後日本は香港のミスを駆使し、試合終了90秒前い合谷和弘と坂井克行がみせた見事なプレーで2トライ獲得。

香港代表のマックス・ウッドワードキャプテンは「10点先制からの逆転負けは痛いけどそれがセブンズ、次に進むことが大事。チームのパフォーマンスを誇りに思っている。今回の結果は日本との差がわずかであることがわかる。ミスやハンドリングエラーがいくつかあった。日本はわれわれが与えたターンオーバーから得点を挙げた。そのぐらいのレベルにいることが狙い」と話した。

日本と同様、香港は一次リーグの4試合を全て白星で飾り軽々と準決勝に進んだ。一方、19-10で破れた韓国は準決勝で敗退。

2位〜4位に立つ香港、韓国、スリランカにはリオオリンピックの出場権を獲得する可能性はまだ残されている。

日本ダブル通過の可能性

一方、男子と異なったシステムを利用している女子セブンズの予選、オリンピック出場チームは2大会にわたって挙げられた勝ち点によって決まるため、女子セブンズ日本代表チームは男子と同様に予選を通過する見込みが十分あるものの、正式に通過が確認されるまでは月末まで待たなければならない。そんな日本は22-0でカザフスタンを下し、6点獲得している。しかし、一次リーグで既に12-5と中国に破れているため、油断はゆるされない。

女子セブンズリオオリンピック予選の結果は11月29日、東京にて発表される。