ワールドラグビー(WR)は29日、2015年の最優秀チームと最優秀監督の候補を公表した。受賞者、チームは11月1日にロンドンで行われるワールドラグビー・アウォーズで発表される。

最優秀チームの候補は15年ワールドカップ(W杯)で決勝に進出したニュージーランドとオーストラリア、準決勝に進出したアルゼンチンが選ばれた。1次リーグで南アフリカを破り、大会史上最大の番狂わせを演じた日本もノミネートされた。

2015年最優秀チーム候補
The World Rugby team of the year nominees are in. Who would you pick?

最優秀監督はニュージーランド代表のスティーブ・ハンセン監督、オーストラリア代表のマイケル・チェイカ監督、アルゼンチン代表のダニエル・ウルカデ監督、日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が候補となった。

候補の選考は独立委員会が行った。委員会のメンバーは1999年W杯で優勝したオーストラリア代表の主将ジョン・イールズ(委員長)、イタリアと南アフリカの元監督ニック・マレット、元アルゼンチン代表の主将アグスティン・ピチョト、元スコットランド代表のスコット・ヘイスティングス、WR評議委員のジョン・ジェフリーの各氏。

WRのベルナール・ラパセ会長は次のように語った。「過去12カ月、魅力的で高い競争力のラグビーが展開され、素晴らしいチームワークを見ることができた。W杯で決勝に進出するにはチーム全体に高い質と厚い選手層が必要になる。ニュージーランドとオーストラリアの偉業は驚くべきことだ」

2015年最優秀監督候補
Daniel Hourcade, Eddie Jones, Michael Cheika and Steve Hansen all nominated for World Rugby coach of the year

「アルゼンチンは過去数年で大きく成長した。ことしの南半球4カ国対抗とW杯でのラグビーはそれを証明した。日本はW杯に大きな期待を持って臨み、南アフリカ戦での勝利で世界を驚かせた。その後もサモアと米国に勝利し、準々決勝進出まであと一歩に迫った。4チームは2015年にいずれも高い評価を受けた。年間最優秀チームを一つ選ぶのは容易ではない」

「マイケル・チェイカ、スティーブ・ハンセン、ダニエル・ウルカデ、エディー・ジョーンズの各氏にとって、2015年は素晴らしい1年になった。全員が経験豊富で、強豪チームを率いる重圧と困難を熟知している。ことしはチームが最高の状態で15年W杯を迎えるために卓越した力を発揮した。高いリーダーシップも発揮し、2015年がラグビーにとって素晴らしい1年になることに貢献した。誰が最優秀監督に選ばれても、名誉ある賞にふさわしい」

過去の年間最優秀チーム
2014年 ニュージーランド
2013年 ニュージーランド
2012年 ニュージーランド
2011年 ニュージーランド
2010年 ニュージーランド
2009年 南アフリカ
2008年 ニュージーランド
2007年 南アフリカ
2006年 ニュージーランド
2005年 ニュージーランド
2004年 南アフリカ
2003年 イングランド
2002年 フランス
2001年 オーストラリア

過去の年間最優秀監督
2014年 スティーブ・ハンセン(ニュージーランド)
2013年 スティーブ・ハンセン(ニュージーランド)
2012年 スティーブ・ハンセン(ニュージーランド)
2011年 グレアム・ヘンリー(ニュージーランド)
2010年 グレアム・ヘンリー(ニュージーランド)
2009年 デクラン・キドニー(アイルランド)
2008年 グレアム・ヘンリー(ニュージーランド)
2007年 ジェーク・ホワイト(南アフリカ)
2006年 グレアム・ヘンリー(ニュージーランド)
2005年 グレアム・ヘンリー(ニュージーランド)
2004年 ジェーク・ホワイト(南アフリカ)
2003年 クライブ・ウッドワード(イングランド)
2002年 ベルナール・ラポルト(フランス)
2001年 ロッド・マックイーン(オーストラリア)