ワールドラグビー(WR)は26日、2015年に大躍進した選手に贈る最優秀新人賞の候補者3人を公表した。受賞者は11月1日にロンドンで行われるワールドラグビー・アワーズで発表される。

候補者はスコットランド代表のCTBマーク・ベネット、ジョージア代表のSHバシル・ロブジャニゼ、ニュージーランド代表のWTBネヘ・ミルナースカッダーの3人となった。

1999年ワールドカップ(W杯)の覇者で選考メンバーの元オーストラリア代表、ジョージ・グレーガン氏は次のように語った。「候補者の3選手は傑出したプレーを見せた。特に一貫したプレーはチームに大きく貢献した。全員が賞にふさわしいが、残念ながら一人を選ばなければならない。3選手には所属クラブと代表に限らず、世界のラグビー界で輝かしい未来が待っていると確信する。彼らのキャリアが楽しみだ」

WR最優秀新人賞はシニアレベルでの国際試合の経験が1年未満の選手を対象にしている。

選考はグレーガン氏のほか、元アルゼンチン代表主将のフェリペ・コンテポミ氏、ジャーナリストのスティーブン・ジョーンズ、セラ・モックフォード、ジム・ケイズの3氏が務めた。

候補者:

マーク・ベネット(スコットランド)
高い評価を受けるCTBは昨年11月、アルゼンチン戦で代表デビュー。過去にはジュニアレベルと7人制ラグビーでも代表としてプレーした。15年の欧州6カ国対抗では全試合に出場。肩の故障を乗り越え、15年W杯の代表にも選出された。22歳で迎えたW杯ではスコットランドのバックスの中心選手として活躍。日本戦では2トライで勝利に貢献し、敗れた準々決勝のオーストラリア戦でも1トライをマークした。出場全13試合で先発メンバーに選ばれている。

バシル・ロブジャニゼ(ジョージア)
小柄なSHはことし2月7日に行われた欧州ネーションズカップのドイツ戦でシニア代表デビューすると、すぐにレギュラーの座を確保した。15年W杯ではトンガ戦に18歳340日で先発出場し、W杯史上最年少記録を更新。その後も、ニュージーランド、ナミビアとの試合に出場し、チームの19年大会の出場権獲得に大きく貢献した。

ネヘ・ミルナースカッダー(ニュージーランド)
ニュージーランドのクラブチーム、ハリケーンズに所属し、ことしのスーパーリーグでデビューすると、傑出したプレーを披露。幼少期から憧れていた元オールブラックスの名FBクリスチャン・カレンと比較される高評価を受けた。FBとWTBの両ポジションでプレーできることもあり、オールブラックス入り。代表デビュー戦となったことしの南半球4カ国対抗のオーストラリア戦では2トライを挙げる活躍を見せた。15年W杯では5試合に先発出場し、1次リーグではナミビア戦とトンガ戦で各2トライをマーク。準々決勝のフランス戦でも1トライを決めた。