ワールドラグビーの審判選考委員会は、10月18日にトゥイッケナム競技場で行われたラグビー・ワールドカップ(W杯)準々決勝のオーストラリア-スコットランド戦の後半38分、クレイグ・ジュベール主審がスコットランドの反則(オフサイド)を取り、オーストラリアにPGを与えた件についてビデオによる再調査を終え、判定について確認した。

同委員会は、ジュベール主審がスコットランド選手がノックオンしたボールを同じスコットランドのジョン・ウェルシュがプレーしたと判断し、ワールドラグビー競技規則11条7項に基づいてオフサイドと判定したことを確認した。

全角度からのビデオで再確認したところ、ノックオン後にオーストラリアのニック・フィプスの手がボールに触れていることが明らかになった。同規則11条3項(C)は相手側のプレーヤーが故意にボールに触れたとき、そのオフサイドにあるプレーヤーはオンサイドとなると規定している。

規約によると、本件について主審はビデオ判定に委ねることができず、その場で判断せざるを得なかったことを明確にする必要がある。本件は同規則11条3項(C)が適用され、ウェルシュをオンサイドとみなすべきだった。したがって、最初のノックオンでオーストラリアにスクラムを与えるのが適切な判定だった。