独立危険行為審査委員会(FPRC)が開催され、2025年8月23日土曜日に行われた女子ラグビーワールドカップ2025のサモア対オーストラリア戦およびカナダ対フィジー戦でのレッドカードを受けたMelina Grace Salale(サモア)とBulou Vasuturaga(フィジー)に対する懲罰を検討しました。  

このFPRCはAdam Casselden(オーストラリア)が議長を務め、Jamie Corsi(ウェールズ)とStefan Terblanche (南アフリカ)の元選手が参加し、2025年8月24日日曜日に両選手の事案を審議しました。

Bulou Vasuturaga(フィジー)は、2025年8月23日にヨークのヨーク・コミュニティ・スタジアムで行われたフィジー対カナダ戦で、競技規則第 9 条13違反(危険なタックル)により受けたレッドカードについて、独立危険行為審査委員会の審査を経て、3試合の出場停止処分となりました。ただしコーチング・インターベンション・プログラムを受けることによって2試合に短縮されます。この処分は選手によって受け入れられました。

一方、2025年8月23日土曜日にマンチェスターのサルフォード・コミュニティ・スタジアムで行われたサモア対カナダ戦で、Melina Grace Salale(サモア)が競技規則第 9 条13違反(危険なタックル)により受けたレッドカードについてもFPRCは審査しました。委員会は、3試合の出場停止処分、ただしコーチング・インターベンション・プログラム受領によって2試合に短縮されるという懲罰を提案しました。しかし、この処分は選手によって受け入れられず、8月25日月曜日に対面での正式な規律委員会による審理が行われることになりました。

迅速なオフフィールド制裁プロセスの試行の権限に従い、懲罰は規則17の付属書1に基づいて提案されます。FPRCは選手やその代表者、またはワールドラグビーの出席なしに開催されます。ただし、選手はFPRCに考慮されるための書面提出を行うことができます。

FPRCには以下の権限があります:

  • 警告を出す
  • 規則17の付属書1に基づいて選手に懲罰案を提示する
  • 事案を正式な規律委員会に付託する
  • 誤認の場合に限り、レッドカードや出場停止の申し立てを取り消す

Bulou Vasuturaga (フィジー)

Vasuturagaに対する制裁を決定するにあたり、FPRCは選手が不正行為があったことは認めたものの、その違反がレッドカードに値するとは認めなかった点を確認しました。委員会は、提出されたすべての資料や映像を含めて審査し、Vasuturagaの行為は競技規則第 9 条13(危険なタックル)に違反しており、無謀な行為であり、右肩が被害選手の頭部に高い強度で直接接触したと判断しました。FPRCは、これらの事実が高度な危険性に相当し、レッドカードは正当であると結論づけました。

提出されたすべての証拠に基づき、委員会は違反が義務的な中程度の基準である6試合の出場停止処分に相当すると判断しました。その後、50パーセントの減軽を適用し、最終的に3試合の出場停止としました。コーチング・インターベンション・プログラムを修了すれば2試合に短縮されます。

したがって、Vasuturagaはフィジーの女子ラグビーワールドカップ 2025プール戦残り試合を欠場します。

Melina Grace Salale (サモア)

Salaleに対する制裁を決定するにあたり、FPRCは選手が不正行為があったことは認めたものの、その違反がレッドカードに値するとは認めなかった点を確認しました。委員会は、提出されたすべての資料や映像を含めて審査し、Salaleの行為は競技規則第9条13(危険なタックル)に違反しており、無謀な行為であり、選手と被害選手の頭部同士が高い強度で直接接触したと判断しました。選手は距離を取りスピードを上げてタックルを行ったため、自らの行為を適切にコントロールする能力を失っていました。したがって、ヘッドコンタクトプロセス(HCP)に従い、高度な危険性があり、減軽要素はありませんでした。

提出されたすべての証拠に基づき、委員会は違反が義務的な中程度の基準である6試合の出場停止処分に相当すると判断しました。その後、50パーセントの減軽を適用し、最終的に3試合の出場停止としました。コーチング・インターベンション・プログラムを修了すれば2試合に短縮されます。

しかしSalaleはFPRCが提案した懲罰を受け入れないことを決定したため、この事案は正式な規律委員会での審理に付託されました。規律委員会は2025年8月25日月曜日に開催されます。

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