全3戦から成るHSBCセブンズチャレンジャーシリーズ第2戦の決勝は男女とも圧勝となり、来季HSBC SVNS 2025の出場権をかけたプレーオフ進出のための上位争いにも変動が生まれた。

 男子決勝はドバイでの第1戦で3位に入ったウルグアイが、地元のファンの声援を受けて躍動した。

ウルグアイはプール戦でパプア・ニューギニアに31-14で白星スタートしたものの、ウガンダに21-26、ドイツに19-26と惜敗し、3位の中の上位2チームの枠で8強へ進出と苦戦したものの、準々決勝でポルトガルに26-7で勝利すると、準決勝でチリに10-7と競り勝って決勝に進んだ。

一方、ドバイでの開幕戦を7位に終わって巻き返しを狙うホンコン・チャイナは、プールBで日本(42-7)、チリ(19-14)、メキシコ(39-0)に3戦全勝で勝ち抜くと、準々決勝でトンガに26-7、準決勝で開幕戦優勝のケニアに21-14と勝利して決勝へ駒を進めていた。

しかし決勝ではウルグアイのDiego Ardaoキャプテンがキックオフ直後にボールを獲得すると、そのままゴールへ走り抜いて先制トライをマーク。する3分後にはと、Ardaoが再び相手をかわして抜け出しパスをつないで Bautista Bassoが2本目をマーク。ハーフタイム直前にもJuan Gonzalezが5点を加えて前半を19-0で折り返した。

後半、ホンコン・チャイナが粘りのプレーでウルグアイの追加点を阻止し、反撃を試みたが得点はならず、ウルグアイは試合終了間際にIgnacio Alvarez Akikiが抜け出してこの試合4本目のトライを決めて、28-0の完封勝利を収めた。

「難しい週末だった。スタートはまずかったが準々決勝以降はどの試合も決勝だと分かっていたし、その勝ち方は分かっていた」とウルグアイのArdaoキャプテン。「チーム全員が目の前のことにフォーカスして、よく集中していたと思う。試合ごとに良くなっていたし、決勝は最高のゲームができたので、それが良く表れていたと思う」と振り返った。

 熱い声援を送り続けた地元のファンに感謝を示したAradoは、「会場に来て応援をし続けて、喜びを分かち合ってくれた人たちに感謝したい。ここからは上向きだ。僕らは(良い流れを)手放すことはできないし、プッシュし続けなければならない。調整をして、成長を続けたい」と話した。

男子3位はドバイでの第1戦で優勝したケニアで、チリに31-12で勝利して銅メダルを獲得した。5位にはウガンダに10-7と競り勝ったドイツが入り、7位はポルトガルに28-17で勝利したトンガ。9位は日本との接戦を延長で17-12と振り切ったジョージアが獲得し、11位はメキシコを47-12で下したパプア・ニューギニアだった。

この結果、ウルグアイがケニアと勝ち点で並び、得失点差でトップに立ち、3位に入ったチリが勝ち点4差で追従。それをドイツとホンコン・チャイナが勝ち点26で追い、得失点差でドイツが4位につけている。これを勝ち点8差で昨年優勝のトンガ(勝ち点18)が追い、以下、日本(15)、ウガンダ(14)、ジョージア(10)、ポルトガル(9)、パプア・ニューギニア(4)、メキシコ(2)と続いている。

 

女子中国Liu Xiaoquianが決勝で3トライ

女子の決勝は中国とアルゼンチンの対戦となった。

中国はプールAを3戦全勝で8強に進出した中国はケニアに24-7、準決勝でウガンダに26-10と勝利して決勝へ進出。やはりプール戦を3戦全勝で勝ち抜いて、準々決勝でポーランドを26-17で退け、準決勝でベルギーに35-5と快勝したアルゼンチンと対戦したが、1月の第1戦を制した勢いもそのままに、ブレークダウンと走りで先手を取り、相手を圧倒した。

試合開始早々のDou Xinrongのトライを皮切りに、Liu Xiaoquianが立て続けに2本を決めて主導権を握ると、その後のパワープレーでChen Keyi が5点を加え、数的優位が解除にあってもGu YaoyaoとLiuが5点ずつ決めて、Liuはハットトリックを達成した。アルゼンチンは試合終了間際にMicaela Palleroが1トライを返すなどで7点を返したが、そこまでだった。

女子の3位はウガンダに24-12と勝利したベルギーが獲得した。5位はタイに28-15で勝ったポーランドが入り、7位はケニアを21-14で退けたホンコン・チャイナで、9位はパラグアイがチェキアに10-7と競り勝って獲得。11位はパプア・ニューギニアに19-12で勝利したパプア・ニューギニアだった。

シリーズ第2戦を終了して女子の総合ランキングは、第1戦から連勝となった中国が勝ち点40で首位に立ち、第1戦3位で今回2位のアルゼンチンが勝ち点34として6差で首位を追っている。

これを勝ち点28で並びながら得失点差でリードするベルギーが3位、ウガンダが4位で追い、さらに5位のケニア(勝ち点24)、6位のポーランド(22)がそれぞれ勝ち点4差と6差で4位枠に迫っている。7位はタイ(18)、ホンコン・チャイナ(11)、チェキア(9)、パラグアイ(6)、パプア・ニューギニア(5)、メキシコ(3)の順で並んでいる。

 

男子日本は10位

 ドバイの開幕戦を5位で終わっていた日本は、今大会の上位入りで巻き返しを目指したが10位で終わった。

プール戦でメキシコには勝ったものの、ミスが多く、ホンコン・チャイナとチリに敗れて1勝2敗で3位になり、順位決定戦へまわると9位決定準決勝でメキシコと再戦。44-0でこれを制して9位決定戦へ進出してジョージアと対戦した。

試合序盤にジョージアのSaba Archvadzeにトライを許したものの、前半終了間際に石田吉平の攻撃でペナルティトライを獲得して同点に追いついた。相手にイエローカードが出て数的優位にあったが、次のトライを決めたのはジョージアで獲得したペナルティからキックで攻め込み、Giorgi Jobavaがラインを超えて均衡を破った。

しかし日本もすぐに反応してパスをつないで津岡翔太郎がトライ。再び12-12と同点にした。その後左右に振ってチャンスを伺うが最後の突破ができずに同点のまま、延長に入った。

両チームのバトルが続くなか、18分にブレークダウンの攻防で日本は一瞬足が止まる。ジョージアは、その一瞬の守備のギャップを突いてSoso Matiashviliが抜け出して決勝トライをマーク。ジョージアが17-12で勝利した。

「残念な大会となった」という男子7人制日本代表のサイモン・エイモーヘッドコーチは、出場が決まっている今夏のパリ・オリンピックへ向けて試合運びを変える取り組みをしていることを明かし、「重要な部分でいくつか改善が見られたが、望んでいた結果を出すにはミスが多すぎた」と指摘。「次の大会ではより良いパフォーマンスを見せられるよう、懸命に取り組んでいく」と話した。

 シリーズ最後の大会は5月18-19日に、男子はミュンヘンで、女子はポーランドのクラクフで行われる。