• 女子ラグビーワールドカップ3大会、男子ラグビーワールドカップ2大会の開催地が決定し、ラグビーにおける黄金の10年間を担保
  • ワールドラグビー理事会は、ゲームの成長機会を最適化するため、ラグビーワールドカップの開催に関する新たなパートナーシップモデルを承認
  • ラグビーワールドカップ2025の開催により、イングランドにおける女子ラグビーの勢いを大きく盛り上げ、若者たちにラグビーへの興味を持ってもらう
  • オリンピック、コモンウェルスゲームズ、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズの開催に続き、ラグビーワールドカップの開催国となったオーストラリアでは、世界レベルのラグビーが楽しめる黄金の10年となる
  • アメリカがラグビーワールドカップを初開催、長期的な成長計画の目玉に
  • この決定で、すべての人のためのグローバルスポーツとなる真の可能性を解き放つための、ラグビーの長期的な成長機会を確保する

ワールドラグビーは、世界的な発展と成長を加速させるため、今後女子ラグビーワールドカップ3大会と男子ラグビーワールドカップ2大会の開催地を決定しました。

ダブリンで開催された年次会合に於いて、ワールドラグビー理事会は以下の国々でのラグビーワールドカップ開催を全会一致で承認し、このスポーツにとっての黄金の10年間が始まりました。

  • イングランドがラグビーワールドカップ2025(女子)の開催国に決定
  • オーストラリアがラグビーワールドカップ2027(男子)と2029(女子)の開催国に決定
  • アメリカがラグビーワールドカップ2031(男子)と2033(女子)の開催国に決定

この決定に基づき、理事会は、ワールドラグビーが協会および政府とパートナーシップを組み、開催国による現地中心の運営体制を確立するという新たなモデルも承認しました。

この新たなパートナーシップは、ラグビーワールドカップの開催の確実性を担保するとともに、ワールドラグビー戦略計画の「ゲームチェンジャー」的目標に沿ったものです。これはより多くのファンを獲得し、ラグビーへの投資を増やすための新たな収入源を確保することによって、ラグビーの世界的な発展を、ダイナミックに促進させるというものです。これには、アメリカにおけるラグビーの発展を加速させるためのロードマップや、女子ラグビーへの投資の拡大も含まれます。

ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長は理事会で次のように述べました。「本日、イングランド、オーストラリア、アメリカの3カ国がラグビーワールドカップ開催国として承認されました。これは、これまでになかった確実性を担保するものであり、ラグビーの成長を加速させ、またこの競技が世界へもたらす影響を増大させる上で類を見ないチャンスとなるものです。これは、ラグビーにとっても、ファンにとっても、そして開催国にとっても素晴らしいことです。」

「開催地の決定は、大会運営における新たなパートナーシップのアプローチに支えられています。このアプローチは、アメリカ、そして女子ラグビーなど長期的で持続可能な発展を促し、ラグビーがフィールド内外でその世界的な潜在能力を発揮できるようにし、開催国にとっても著しい社会・経済的利益をもたらすでしょう。」

「今日という日はこのスポーツにとって画期的な瞬間となった日であり、これはファンにとってもエキサイティングな展開です。みんなのための真のグローバルスポーツとして、この夢の実現に携わったすべての人に祝福を送りたいと思います。」

ワールドラグビーの最高責任者、アラン・ギルピンは次のように述べました。「スポーツとして、また国際統括団体として、このスポーツがもつ潜在能力をインパクトのある結果に変換できるよう、常に新しい方法を模索することが不可欠であり、今日の決定はその約束を反映しています。」

ラグビーワールドカップ:黄金の10年
イングランド(2025)、オーストラリア(2027および2029)、および米国(2031および2033)は、男性と女性を対象とした今後10年間のラグビーワールドカップトーナメントの開催地として発表されました。

「パートナーシップのアプローチにより、開催国にとって、またラグビーにとっても素晴らしい強固な戦略的目標を策定することができ、また、大会運営とリソースの効率化を促し、初めから開催コストの削減を実現し、同時にファン参加や、収益・実践の機会を最大化します。これらはすべて、あらゆるレベルのラグビーへの直接投資をさらに増やすことにつながるでしょう。」

「私たちは、世界最高の選手たちが活躍する舞台を提供し、世界中のファンを興奮させ魅了する祭典をお届けし、また、責任ある持続可能な方法でラグビー・ムーブメントを共に成長させるために、引き続き開催国パートナーと共に取り組んでいけることを楽しみにしています。」

RFUの最高執行責任者、最高財務責任者、元イングランド代表キャプテンのスー・デイ氏は、次のように述べています。「ラグビーワールドカップ2025をイングランドで開催することになり大変うれしく思います。そしてこの開催を可能にした英国政府のご支援に感謝したいと思います。政府、UKスポーツ、スポーツ・イングランド、ワールドラグビーと密接に協力し、イングランド、英国、そして世界中の女子ラグビー界にとって、より多くの人々にプレーしてもらい、新たなファンを獲得するという意味で、永続的なレガシーを作り上げることができるでしょう。」

「クリケット、ホッケー、ネットボールなど、英国で行われた他のワールドカップ同様、ラグビーワールドカップはあらゆる女子スポーツをさらに発展させることでしょう。また、この大会は英国全土において大きな経済効果をもたらすはずです。」

ラグビー・オーストラリア会長のヘイミッシュ・マクレナンは、次のように述べています。「今日はオーストラリアのラグビー界にとって歴史的な日です。1回だけでなく、2回のラグビー・ワールドカップをオーストリアに迎えることができ、大変感激しています。これはオーストラアリアのラグビー界にとって画期的なことであり、一世代に一度の機会であり、この国のラグビー界を活性化し、未来を確かなものにするものです。私たちが愛するラグビーが今後何年にもわたって成長し、繁栄していくのを見届けることができます。」

「また、本日の発表は、長年にわたるラグビー界全体の信じられないほどの努力と協力の賜物であり、私たちのゲームにとって重要な瞬間です。この機会を最大限に活用し、この国でのラグビーの復活を継続させるために、今後数年間、ワールドラグビー、加盟協会、そして政府のパートナーとともに共に取り組んでいけることを楽しみにしています。」

アメリカラグビー協会の最高責任者、ロス・ヤング氏は次のようにコメントしています。「私は、全米のラグビーコミュニティとファンを代表し、この素晴らしいスポーツを全米で飛躍的に発展させるという我々のビジョンをワールドラグビーが信頼し、支持してくれたことに心から感謝しています。」

「アメリカにおけるラグビーはこれから新しい時代に突入します。ラグビーの最高峰の大会は確実に、ラグビーへの永続的かつ持続可能な熱意と情熱が各地で生み出されるような土台となります。今後もワールドラグビーと協力して進める大会の準備、そして大会そのものが、ここアメリカだけでなく、世界中のラグビースポーツの成長のためのパラダイムシフトとなることを期待しています。」

説得力のある、かつ持続可能な候補地を集めた開催地選定プロセスの成功に基づいたこの改訂モデルは、開催国とゲームの両方にもたらす大きな成果の可能性を明確に示しています。Japan 2019は、経済的かつ社会的に記録的な成果を上げ、新たな商業パートナーとの提携も2023年まで確保することができました。France 2023も、チケット販売をはじめ、商業・放送の記録を塗り替えようとしています。ラグビーワールドカップという大会はワールドラグビーの環境サステナビリティ計画2030に沿ったもので、気候変動への取り組みを前向きに行う政府および協会にとって魅力ある提案となっています。

一方、女子ラグビーワールドカップも、2023年から導入される新たなグローバルカレンダーの最高峰大会となり、またWXVが新たに加わることにより、競技や競争力、またファン参加の状況が一変することが予想されます。2022年にニュージーランドで開催されるラグビーワールドカップ2021は、アイルランド、フランス、イングランドでの世界的な成功の後、さらにレベルを上げることになります。2025年の大会では参加チームを16チームに増やし、大舞台で競い合う機会をより多くのチームに提供します。

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