今回のプログラムは、ラグビー伝統国と新興国両方にとって最適な大会とすることを目的としています。また、ステークホルダー間の強力な連携により、新型コロナウィルス感染拡大に伴う渡航・検疫プロトコルに関する厳しく変動的な環境を乗り切ることができました。

このスケジュールの基本原則は、2017年にサンフランシスコで合意された対戦カード(フィクスチャー)です。これらの対戦カードを守ることができない、あるいはそれが現実的でない場合には、プレーヤーの集合、移動、準備におけるプレーヤーウェルフェアの重要条件を常に優先させた上での代替スケジュールを決定するため、ワールドラグビーが中心となって協議を進めました。

 11月の国際試合の全試合日程はここからご覧ください>>

ラグビー新興国が抱えるプレーヤーの居住地に関する問題を乗り越えることを重視し、今回の試合日程においてはトンガが2018年以来初めてヨーロッパに渡り、イングランド、そしてスコットランドと対戦し、一方フィジーはウェールズと対戦するなど、充実したプログラムを再び楽しむことができます。

ラグビーワールドカップ2019で準々決勝に進出した日本はオーストラリアを迎え、その後旧大陸に渡り、アイルランド、ポルトガル、スコットランドと対戦します。

ヨーロッパの新興国も強豪国と対戦します。ジョージアはフランスと、スペインはフィジーと、ルーマニアはトンガと、それぞれ対戦します。また、ウルグアイは、2023年ラグビーワールドカップのプールAの対戦相手となる可能性があるイタリアと対戦し、南米で最近収めている好成績が生かせるかが見ものです。

残念ながら、サモアの最新の規制や課題により、プレーヤーやコーチ陣がサモアやニュージーランドへ帰国する際に厳しい検疫を受けることとなることからサモアは予定通りヨーロッパに行くことができなくなりました。ワールドラグビーは、サモアと協力し新たな機会を検討していきます。

ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べています。「11月のテストマッチのスケジュールを加盟協会と共に決定できたことを嬉しく思います。私たちが生きているこの変動的な環境下でこれは簡単なことではありませんでした。今回のプログラムは、素晴らしいコラボレーションの成果を示すものであり、関係者の皆様に感謝しています。また、このプログラムは、ラグビーの世界的な競争力を高めるために、ラグビー伝統国と新興国の間でより多くの対戦を企画したいという私たちの願いを表しています。」

女子のテストマッチ日程は近日中に決定される予定です。