アイルランドとスコットランドを破り、史上初めてラグビーワールドカップの準々決勝に進出したリーチ主将率いる日本代表は、日本国民がラグビーの魅力に夢中になるきっかけとなりました。

ラグビーセブンズは、ブレイブ・ブロッサムズのRWC 2019での大成功、そして、2016年のリオ五輪でのオリンピックデビューで日本代表男子セブンズチームが4位に輝いていることから、東京オリンピック大会で最も期待されている競技の一つです。

試合時間が短く、素早いパス回しと分かりやすいフォーマットのセブンズは、日本とアジアで大きな人気を得られるはずだ、とリーチ選手は言います。

「もしオリンピックが開催されれば、日本のラグビーファンにとっても良い刺激になると思いますし、日本のラグビーファンも応援してくれるでしょう」とリーチ選手はワールドラグビーに語りました。

「日本の人々はセブンズを支持してくれると思います。とてもわかりやすく、スピード感があり、大柄な選手も小柄な選手もいてまさにいろいろです。また、アジアではラグビーに興味を持ってもらうための良いきっかけになるでしょう」。

リーチ選手は、今年7月にオリンピックの聖火ランナーを務めることになっていましたが、国際試合のスケジュールが変更されたため、RWC 2019の準々決勝で南アフリカに敗れて以来、初めてテストマッチとなる日本代表の試合に集中するため、辞退することになるかもしれません。

ホームグラウンドでのウォームアップマッチの後、日本代表チームはヨーロッパに飛び、エジンバラでブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズと、またダブリンでアイルランド代表チームと対戦します。

これまでの1年半の間に受けた6回の手術から回復し、再び主役となって舞台に戻ることを願っているリーチ選手は、日本がより強くなる唯一の方法は、世界の強豪とのテストマッチを多くこなすことだと断言しています。

「若手の選手を代表チームに入れて経験を積ませるため、できるだけ多くの試合をこなすことが必要です。そうすることによってワールドカップに出場した時、トップレベルのラグビーに対応し、プレッシャーに耐え、タイトなゲームに勝つことができるようになります。」とリーチ選手は語ります。

ラグビーワールドカップ2023フランス大会では、日本代表として準決勝以降に照準を合わせているリーチ選手は、「ブレイブ・ブロッサムズは驚きの要素を失ったかもしれませんが、その代わり相手に恐怖心を与えるようになりました」と語りました。

「世界の舞台で尊敬されるのはいいことです。私たちはそのために長い間戦ってきました」と32歳のリーチ選手は続けます。

「しかし、今では他国チームが我々を尊敬し、真の脅威として受け止めてくれるようになりました。これは、日本代表がどれだけ進歩したかを証明するものです」。

リーチ選手は、2019年に得た勢いを活かすことがいかに重要であるかを知っています。

「強豪チームを倒すことは、(もはや)単なる偶発的なものではありません。」と彼は語ります。

「私たちは既に、国際舞台の真のパワーとなりました。だからこそ、この勢いを維持し、我々自らの高い水準を保つことが重要なのです。」

オリンピックの男子ラグビーセブンズ競技は7月26日から28日まで、続いて女子ラグビーセブンズ競技が7月29日から31日まで行われます。金メダルを賭けた決勝戦は「スーパーサタデー」に行われます。

全試合、ラグビーワールドカップ2019の開幕戦の会場となった東京スタジアムで行われます。