10月のアメリカでの開幕ラウンドに続いての出場となったサクラセブンズこと、女子セブンズ日本代表は、5日のプール初戦で昨季のシリーズ王者でドバイ大会覇者のニュージーランド代表と対戦した。

開始直後にStacey Waaka選手に先制を許すと、前半だけで5本のトライを決められるという一方的な展開になり、後半にも3トライを加えられて0-48で完敗。厳しい滑り出しだった。

 翌日、気持ちも新たに流れを変えたいところだったが、フランス代表に7-21で敗れて2連敗となった。

平野優芽選手(日本体育大学)やバティヴァカロロラチェル海遥選手(立正大学)らが攻め込むが、相手の守備に阻まれて得点まで持っていけない。日本も4分にトライを許したものの、粘って0-7で前半を折り返した。

だが、後半3分で2トライを許して0-21のビハインドに。最後に鈴木陽子選手(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)が1トライを返し、中村知春選手(日本ラグビー協会)がコンバージョンを決めて、2試合連続での完封負けは回避した。

 この日の第3戦ではイングランド代表と対戦し、ここでも立ち上がり2分、3分、4分と連続トライを許して後を追う展開になる。前半終了直前に弘津悠選手(SCIX RC)のトライで点差を詰めたものの、直後にトライを決められてしまい、ペースをつかめないまま、14-31でプール3戦全敗となった。

7日の最終日にブラジル代表との11位決定戦に臨んだサクラセブンズは、立ち上がりから積極的に攻撃の姿勢で臨んだが、攻め込んだところでボールを奪われてBianca Silva選手に独走を許し、インゴールまで運ばれて先制トライを決められた。

しかし、日本はすぐに反応。ボールをつなぐと、4分に長田いろは選手(立正大学)がラインを越え、永田花菜選手(日本体育大学)がコンバージョンを決めて追いついた。

後半早々には相手ボールを奪うと、大竹風美子選手(日本体育大学)が持ち込んで5点を加え、リードを奪った。しかし、試合終了直前に再びSilva選手にトライを決められ、Raquel Kochham選手がこの日2本目のコンバージョンを成功させて、ブラジルに12-14の逆転負けを喫した。

中村キャプテンは、「アタックラインでのモメンタム継続と、ボールポゼッションにフォーカスして臨んで、フランス戦ではある程度意図した展開に持ち込めた」と、一定の手ごたえを得たとしながらも、一方でプール戦全般でのセットプレーでのミスやターンオーバーからの失点を指摘。「モメンタムの継続とボールを動かすことを突き詰めて、アタックの質を高めていきたい」と話した。

ベスト8入りを目標にしていたという稲田仁ヘッドコーチも、攻撃面でアメリカ大会後に取り組んだことを世界トップチーム相手に出せたところも多くあったが、トライにつなげることができなかった」と話し、「次の機会にむけて、マインド、スキル、フィジカルともに成長して目標を達成したい」と語った。

なお、女子の優勝はニュージーランド。決勝でカナダを17-14で下して昨年に続くドバイ大会を制覇。これにより、シリーズ総合ランキングのポイントを36にして、ドバイで3位になったアメリカと同率首位で並んだ。

日本戦でも活躍したStacey Waaka 選手が2トライを奪い、Gayle Broughton選手が試合終盤に決定打となる5点を加えた。

Waaka選手はDHLパフォーマンストラッカーで78ポイントを獲得して今大会1位になり、ニュージーランドからはKelly Brazier選手(2位), Emma Tonegato選手(9位), Evania Pelite選手(10位)の4人がトップ10入り。日本からは平野選手が46ポイントで7位にランクインした。

 

男子日本チームも最下位、優勝は南アフリカ

 一方、男子セブンズ日本代表は、プール初戦で昨シーズン覇者のフィジーと対戦。開始楚々に2トライを奪われたものの、6分に自陣でボールを得ると反撃。藤田慶和選手(パナソニック/日本ラグビー協会)がインゴールに持ち込んで5点を返し、5点差で前半を折り返した。

 だが、後半早々に再び2本のトライを許して点差を広げられ、日本は藤田選手と石田吉平選手(明治大学)が1トライずつを決めたものの追いつけず、17-24で初戦を落した。

 二日目のフランス戦は、一方的な展開となり、Terry Bouhraoua選手にハットトリックを許すなど、合計7トライを与えてしまい、あわや完封負けかという展開に。日本は試合終了直前に吉澤太一選手(コカ・コーラ)がトライを決めたが、5-41で敗れた。

 プール最終戦ではアルゼンチンと対戦。日本は先制されたものの、攻め込んで相手ゴールに迫るが、そこでボールを奪われて連続トライを許してしまい、守備でも相手を止めきれずに0-21とされる。

 日本は前半終了直前に吉澤選手が1トライ1コンバージョンで点差を詰めたが、後半に入るとアルゼンチンがサインプレーからMatias Osadczuk選手が5点を加えて日本を引き離し、さらに試合終了直前にも再びOsadczuk選手に決められて7-33でプー3戦全敗となった。

 最終日に15位決定戦にまわった日本はウェールズと対戦。前半3分にラインアウトからの展開で山内俊輝選手(リコー/日本ラグビー協会)がラインを越えて、この大会初の先制を奪う幸先の良いスタートを切った。

 直後にトライとコンバージョンを許して逆転されたが、日本は彦坂匡克選手(トヨタ自動車)がトライを決めてリードを奪い返した。

 しかし日本は前半終了直前に吉澤選手がイエローカードをもらい、数的不利に。その間にアルゼンチンはハーフタイムを挟んで1トライずつをあげて、日本を引き離した。その後さらに3トライを与えて12-38で敗れて、16位で終了した。

 優勝でドバイを後にしたのは南アフリカだった。勢いを感じさせるプレーで、決勝ではニュージーランドを15-0で完封。3位はサモアに19-17で競り勝ったイングランドだった。

 南アフリカのRosko Specman選手がドバイ大会DHLパフォーマンストラッカーでトップに立った。

 日本男子チームは、ドバイから次のシリーズ第2戦(12月13-15日)の開催地であるケープタウンへ移動。第2戦への遠征メンバーは13人中9人を入れ替え、第1戦と並行開催されていたドバイセブンズに出場したSDSチームから、坂井克行選手(豊田自動織機)や松井千士選手(サントリー)らが加わった。

 

男子セブンズ日本代表ケープタウン遠征メンバー:

石垣航平(コカ・コーラ)、大石力也(NEC)、加納遼大(明治安田生命)、坂井克行(豊田自動織機)、ジョセ・セル(北海道バーバリアンズ)、津岡良太郎(コカ・コーラ)、フィシプナ・トゥイアキ(セコム)、中川和真(キヤノン)、中澤健宏(リコー)、野口宜裕(セコム)、林大成(日本ラグビーフットボール協会)、藤田慶和(日本ラグビーフットボール協会/パナソニック)、松井千士(サントリー)