【東京・10月30日】ワールドラグビーは、2019年のブレークスルーオブザイヤー(年間最優秀新人賞/チューダー共催)の候補選手を発表した。

今年で5回目となる同賞の候補には、ジョー・ゾカナシンガ(イングランド)、ハーシェル・ヤンチース(南アフリカ)、ロマン・ヌタマック(フランス)が名を連ねた。

同賞の選考資格は、シニア代表入りして1年以内であること。

元代表のジェイミー・ヒースリップ、フェリペ・コンテポーミ、かつてのワールドカップ優勝メンバーのフィアオ・ファアマウシリ、ブライアン・ハバナが選考パネルのメンバーを務め3人の最終候補を選出した。

受賞者は11月3日にザ・プリンスパークタワー東京で行われるワールドラグビーアワードの式典で発表される。

ジョー・ゾカナシンガ(イングランド)/21歳

2018年11月にトゥイッケナムで行われた日本戦でデビューし、初トライを記録。その後も順調に活躍し、ここまで9キャップで7トライを挙げている。ラグビーワールドカップ2019ではまだ1試合しか出場していないが、その神戸で行われたアメリカ戦では、持ち前のパワーとスピードを生かして2トライを記録した。

ハーシェル・ヤンチース(南アフリカ)/23歳

国内のクラブ「ストーマーズ」に所属してはいたもののほぼ無名だったヤンチースが一躍脚光を浴びたのが、7月のラグビーチャンピオンシップ。テストマッチデビューとなったこの大会のオーストラリア戦で2トライを挙げた。さらにニュージーランドと16-16で引き分けた試合でも1トライを記録している。それ以降、南アフリカのテストマッチでは1試合を除いてすべてに出場。途中出場で印象的なプレーを見せている。

ロマン・ヌタマック(フランス)/20歳

2018年ジュニア世界選手権で優勝した20歳以下フランス代表のメンバー。若干20歳ながら、ピッチ上での落ち着きようは見事。ラグビーワールドカップ2019フランス代表の最年少だ。今年2月の6カ国対抗ウェールズ戦で初キャップを獲得したときはセンターだったが、現在は主にスタンドオフとしてプレー。テストマッチ12試合に出場し、ワールドカップ日本大会での3試合を含め8試合でスタンドオフとして先発を務めた。父のエミールは1999年大会でフランスが準優勝したときの代表メンバー。ロマンのアタックに対する鋭い嗅覚とトライを目指す欲求はまさに父親譲りだ。

ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は同賞について「15人制および7人制ラグビーで最もワクワクさせてくれた才能に目をつけ、『注目の選手』をピックアップした」と語る。

ハバナは選考について「この1年、多くの選手が新たに国際舞台に現れた。その中からたった3人を選ぶのは容易ではなかった。しかし選ばれた3人は最高の舞台で存在を見せつけた。候補になるべくしてなった選手たちだ」と説明する。

同賞はワールドラグビーの12の賞の一つ。他には、男女それぞれの15人制ラグビー年間最優秀選手、年間最優秀チーム、男女それぞれの7人制ラグビー年間最優秀選手、アワード・フォー・キャラクターなどがある。

各賞の選考委員について詳しくはwww.worldrugby.org/awards/voting-panel

ワールドラグビーアワードについて詳しくはwww.worldrugby.org/awards

過去のブレークスルー・オブ・ザ・イヤーの受賞者

2018年 アピウェ・ディアンティ(南アフリカ)

2017年 リコ・イオアネ(ニュージーランド)

2016年 マロ・イトジェ(イングランド)

2015年 ネヘ・ミルナースカッダー(ニュージーランド)